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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【霊能力があっても幸せになるのは難しいものです】

 

先月、30歳になりました。

 

実は、誕生日にはあまりいい思い出がないのですが、数年前に当時の彼女に祝ってもらったときのことは今でもよく思い出します。

 

お互いお金がなかったので、豪華なデートはできませんでしたが、彼女が料理を作ってくれたり、ケーキを分け合って食べたり、すごく満ち足りた時間でした。

 

今は多少お金も持っていますが、あのとき以上に幸せな誕生日を過ごすのは、意外と難しい気がしています。

 

僕は霊能力のおかげで、周りの人を霊視して人間性を見抜くことができますが、かといって簡単に幸せになれるわけではありません。

 

生き霊チェックも万能ではなくて、ものすごく思い込みの強い人とか、自分の非をいっさい認めないような人は、本性を見破るのが難しいんですよね。本人が自分の悪いところをまったく認識していないと、魂にも反映されないみたいです。

 

ものすごくレアなケースですが、実は1度だまされた経験があって。それ以来、人間関係に対してさらに慎重になってしまいました……。

 

めずらしく、しんみりしたことを語ってしまいましたが、30代のシークエンスはやともも、どうぞよろしくお願いします!

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。

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