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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【人の恨みを買うとろくなことがありません】

 

これは、ある起業家さんから聞いた話です。

 

その人の起業家仲間が、都心から離れた場所に家を建てたのですが、入居してすぐ、庭に大量の虫がわいてしまったそう。

 

毎日のように殺虫剤をまいているのに、その数は日に日に増えていきます。業者を呼んで駆除してもらっても、翌日には元どおりになってしまうのだとか。

 

そんなことを何度も繰り返すうち、その起業家さんは、どんどん疲弊していきました。

 

そしてある日、我慢の限界に達した彼は、怒りにまかせて殺虫剤をまきちらし、虫を片っ端から殺していきました。

 

我に返って、地面に落ちた虫を見ると、それは通常よりかなり大きなサイズのハエでした。

 

しかも、背中になにか変な模様がついています。

 

気になって顔を近付けて見てみると、それは人の顔のように見えました。

 

次の瞬間、起業家さんはすさまじい恐怖に襲われて錯乱してしまったといいます。

 

なんとそのハエの模様は、かつて自分が裏切って陥れた同僚の顔だったそうです。

 

これが本物の呪いだったのか、罪の意識が生んだ幻覚だったのかはわかりませんが、人の恨みを買うようなことはしないに越したことはありません……。

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。

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