よもや自分の下着を……『まめ日和』第360回

買っても買っても下着がなくなる、とぼやく夫の話をちゃんと聞いていなかった訳ではないのですが
子どもの靴下の片っぽがないだとか、なくなるわけのないパジャマのズボンが行方不明になるなんていうことが日常茶飯事な生活をしていると「子どもたちがどこかにやってしまったんだろうからそのうちひょっこり出てくるでしょ」っていう思考回路になってしまうんですね、夫婦ともども。
夫の下着を自分のものだと思い込んで穿いている妻と、よもや自分の下着を妻が穿いているなんて思ってもいない夫には、たどり着くことのできない結末でした。謝ります。

言い訳をさせていただくと私は衣料関係を選んだり買ったりするのが面倒で、すべて夫に一任しており、
下着が古くなってきたな……というタイミングで定期便のように新しいものが届きます。私の好みでメンズライクなボクサーパンツです。
その結果、夫の下着は届いた瞬間から私のタンスの引き出しにしまい込まれ、
洗濯のたびに見かけはするけれど一向に自分が穿くタイミングがやってこないという
謎現象が起きていたというわけ。