昼は真面目な女子高生、夜はケンカも辞さない不良少女になるという、振り幅が大きい役に挑戦した杉浦幸 画像を見る

青春時代に夢中になったドラマの裏には私たちの知らない“ドラマ”がいっぱい。出演者ご本人を直撃し、今だから話せるエピソードをこっそりお届け!

 

【『ヤヌスの鏡』(フジテレビ系・’85年~’86年)】

 

ふだんは真面目で気弱な優等生・裕美(杉浦幸)が、別人格である不良少女・ユミに豹変し、夜の繁華街で大暴れするサスペンス&学園ドラマ。「古代ローマの神・ヤヌスは……」と始まるオープニングナレーションが怖かった。

 

「芸能界デビューとほぼ同時に『ヤヌスの鏡』の主演が決まったため、心の準備も、技術的な準備もまったくできていませんでした。だから、1~3話の試写を見たときに演技が下手すぎて“これをテレビで放映して、本当にいいの!?”ってゾッとしました」

 

こう振り返るのは、タレントで女優の杉浦幸さん(54)。昼は真面目な女子高生、夜はケンカも辞さない不良少女になるという、振り幅が大きい役に挑戦した。

 

「撮影に入る前、本当はお芝居のレッスンや、ケンカのシーンのための合気道の稽古をする予定でしたが、スケジュールが前倒しになったため、ぶっつけ本番で演技を覚えていきました」

 

’80年代を席巻した大映ドラマならではの、過剰な演出や浮世ばなれしたセリフにも悩まされた。

 

「ウエディングドレス姿でオープンカーに乗ったり、風見しんごさんに『昨夜はどこに行ってたんだよ』と聞かれ『天の川で夕涼みしてたのさ』と答えたり……。どんな気持ちで演じていいのか困るシーンが多いんですよね(笑)」

 

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