片岡鶴太郎「ホンマにやっとるやん!」さんまさんとキスシーンに大騒ぎした『男女7人夏物語』の思い出
画像を見る 86年、明石家さんまと大竹しのぶの掛け合いが好評だった『男女7人夏物語』(TBS系)

 

■本番では水と日本酒を入れ替えるイタズラも

 

そんな鶴太郎さんも、池上季実子を抱き寄せるシーンに挑戦することになった。

 

「バラエティ番組に出始めのころ、テレビ局で季実子さんをお見かけしたのですが、ロングヘアをふわっとなびかせた姿は眩しくて、私なんかが声をかけちゃいけないと思って、さっと下を向いてすれ違っただけ。そんな恐れ多い女優さんに“”壁ドンをしたんですから、本当に緊張しましたよ」

 

とはいうものの、撮影を重ねるうちに、共演女優とも打ち解けた。

 

「季実子さんと2人で天ぷら屋さんデートのシーン。私が日本酒をぐいぐい飲んでいくのですが、当然、ミネラルウオーターです。でも、本番になると季実子さんがイタズラで本物の日本酒に入れ替えていて。飲んだ瞬間“やばい”と思いましたが、カメラが回っているからやめるわけにもいかず、本当に酔っ払ってしまいました(笑)」

 

ドラマは大反響で最終回の視聴率は30%超え。『男女7人秋物語』へと続き、その後、主役を務めた『季節はずれの海岸物語』(フジテレビ系)も好評だった。

 

「“夏物語”は、俳優業に本腰を入れる、ターニングポイントとなる作品だったんです」

 

【PROFILE】

片岡鶴太郎

’54年、東京都生まれ。10月12~18日、銀座もとじ和染にて「男の粋は羽織の裏~片岡鶴太郎、男の粋を描く~」を開催

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