「高校時代に何回かデートはしましたが、恋愛まではいかなかった。今も彼女はいません。どうしても自分からちょっと引いちゃう部分があるんです。結婚?まったく考えたこともないですね。将来はどうなるかわかりませんが、施設に入っていた子で、両親がいない人となら結婚できるかなと思っています」利勝さんはあの逮捕劇以来、男女を問わずどこかで壁を作ってしまうという。もしバレたらこの子はどう変わってしまうのかを考えてしまい、不安なるそうだ。だから常に下手に出て、相手を怒らせないように自分の素性を隠すようになった。しかしそれが逆にストレスとなり、いつしか1人でいるか、すでに素性を知っている人としゃべることがいちばん楽になったという。年ごろの三女・幸子さんも「ボーイフレンドはあまりほしくはない」と話す。おそらくその理由は、利勝さんと同じなのであろう。なんの罪もない子供たちの心に深い傷を負わせ、人生そのものを一変させた原因は、10年前のあの毒物カレー事件。ここで事件の概要をあらためて振り返ることにする。続きは明日…シリーズ人間【林眞須美】和歌山カレー事件・林家の10年は毎日更新