● 独占激白!林眞須美被告が涙で語った
母から我が子へのラブレター
大阪拘置所11番面会室。ここは眞須美被告が外部の人間と接見するときに使われる特別な部屋だという。約3畳ほどの狭いスペースの中央部には、大きな透明のアクリル板が我々と被告を仕切るように置かれている。まるで境界線のように…本誌記者が対面したのは3月の終わりだった。
部屋に入って10数秒後、刑務官に伴われた眞須美被告が「今日はありがとうございますぅ」と甲高い声をあげながら部屋に入ってきた。上下ピンクのジャージ姿で、髪は左右側頭部をゴム止め、少女のような幼げな感じで、年齢よりぐっと若く見えた。事件当時の映像よりは、明らかに痩せていて、顔色もよく、とても元気そうであった。
面会時間は約10分。眞須美被告は捲し立てるように、一気に語り始めたのだった―――
「逮捕されてから、私は警察・検察の取り調べに対して黙秘を貫きました。昼夜問わず、連日厳しい取り調べを受ければ、例えやってなくても“やった”と、普通の人間だったら言ってしまう、それほど辛い取り調べでした。精神的に開放されたい、楽になりたいと誰だって思ってしまうんです。でも私は、やってもいないことを“やった”と認めることだけはできなかった。だって人殺しの罪ですよ!自分が頑張らなければ、4人の子供たちがどれだけ辛い想いをするか。子供たちだって“人殺しの子供”と言われたくないに決まってるし、言わせたくもない。逮捕直後に施設へ行った子供たちは、私よりもっと苦しい想いで耐えている…そう考えると、絶対に負けらない!と頑張ってこれたんです。4人の子供たちの支えがなければ、とっくに自殺してましたよ。それぐらい辛くて厳しい状況に追い込まれましたから。母親として、これ以上子供たちを苦しめてはいけない、その想いだけでこれまで頑張れた。幸いにも、ウチの子供たちはぐれなかった。これにはホント救われましたね。親バカですけど、子供たちは私の宝だと思っています」
シリーズ人間【林眞須美】和歌山カレー事件・林家の10年は更新中