小泉進次郎 応援候補96%当選で囁かれる”新派閥結成”の声
「屋外での演説会では寒さのなか、進次郎議員はユニクロのダウンジャケットをよく着ていました。同じユニクロのダウンを着ている女性を見つけては、『僕もユニクロ。同じですね~。この時期は手放せませんね』と、声をかけたりしていましたね。進次郎議員は女性との接し方がとにかくうまいんですよ。どこの遊説先でも、サインや握手を求める女性たちに囲まれていました」(ノンフィクションライターの常井健一氏)
自民党”圧勝”のMVPといわれる小泉進次郎議員(31)。今回、進次郎議員は56の選挙区で自民党候補の応援に回り、そのうち54選挙区での候補者が当選した。この勝率96%は、安倍晋三総裁の87%、石破茂幹事長の95%を上回る党内ナンバーワンだった。
進次郎議員は現在と同じ青年局長に留任する方向だが、それには別の理由もあると前出の自民党関係者は「彼が青年局長にこだわるのは、将来のことを見据えて、“今は若手議員をまとめる役に徹したい”という願いがあるからなのです」と言う。
青年局長の国会議員の年齢は45歳以下。今回、進次郎議員が応援した当選者たちの多くは20代から40代の若手候補だった。進次郎議員は、父・純一郎元首相(70)から、ひそかにこんな助言を受けていたという。
「小泉元首相は現役議員時代の苦労を聞かれた際、『仲間がいなかったことかな』と漏らしています。首相に就任したものの、自分の派閥を持つことはありませんでした。息子の進次郎議員には将来を見据え、若手のうちから支えてくれる仲間をつくることを指示したそうです」(自民党関係者)
そんな父の”指令”を受けた進次郎議員。だが、その”仲間づくり”も旧来の自民党議員たちとは大分違ったやり方だ。
「進次郎議員が目指しているのは、派閥の領袖が子分の議員たちに金をバラまき、勢力を拡大する従来の自民党の派閥ではありません。青年局を中心とした、同じ世代の優秀な仲間たちとやっていきたいという思いが強いんです。進次郎議員は今回応援に入って当選した若手議員を集めて、近々勉強会を開く予定もあるそうです。このメンバーたちがゆくゆくは史上最年少の”進次郎首相”を担ぐ”新派閥”となっていくかもしれませんね」(別の自民党関係者)