「最近、イギリス人の植民地の専門家が書いた『THE NEW KOREA』という本を読んだんだ。たとえば日本の統治前に4万平方キロだった(韓国の)耕地面積が、統治後には6万平方キロになっただの、漁獲金額が800万円から4千500万円になっただの、要するに、日本の統治がいかに素晴らしかったか書いてあった。このことを朴槿恵(パク・クネ)に教えてやらないとだめだね」

 

そう話すのは、猪瀬直樹東京都知事に“引導を渡した”男・石原慎太郎氏。19日の猪瀬都知事辞任会見の翌日、安部首相との昼食数時間後に本誌インタビューに応じた際の発言である。

 

石原氏が絶賛している『THE NEW KOREA 朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代(とき)』(桜の花出版より翻訳が発売中)は、行政学者、アレン・アイルランドが著わした本だ。

 

ビルマやフィリピン、ジャワなどの植民地を調査してきたアイルランドは、1922年、日本統治下の朝鮮半島を訪れ、驚く。「今日の朝鮮は李王朝時代とは比べものにならないくらい、よく統治されており、またほかの独立国と比較してもその統治は優れて」いたからだ。

 

「500年にわたる李王朝時代、腐敗した政治と課税システムによって、朝鮮の人々は慢性的な無気力状態でした。外交的にも、清帝国によってずっと搾取され、奴隷以下の扱いを受けてきたのです」

 

評論家の黄文雄氏はこう語る。アイルランドが「半島の人々の生活実態はきわめて悲惨だった」と記した朝鮮人の暮らしぶりは、日韓併合によって飛躍的に改善し、国際的な地位も大きく向上した。

 

韓国統監府(1910年、朝鮮総督府となる)が力を入れたのは、教育や司法など、朝鮮が近代国家になるための仕組みの整備だった。当時行われていた教育は、儒教と書道のみ。それを大改革したのが、初代韓国総監・伊藤博文だった。

 

「日本銀行からの借款の1割、50万円を教育にあて、女子教育や商業教育の道を拓きました。朝鮮の近現代の学校教育は伊藤によって築かれたのです。むち打ちなど残虐な刑罰がまかり通っていた裁判も、日本が開国したとき司法が未整備だったため、欧米諸国に治外法権を認めさせられた反省から、ノウハウが惜しげもなく注がれたのです」(近現代史研究家・水間政憲氏)

 

いま、韓国は日本の統治を「日帝36年」と呼び、日本人がいかに非道な行いをしてきたかを非難しつづけている。前出・黄氏は嘆息し、こう語った。

「あまりに自国史に無知すぎて呆れ果ててしまう。明らかに、韓国の発展は日本が作ったのです」

 

(週刊『FLASH』1月7・14日号)

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