3月18日、オバマ米大統領夫人のミシェルさん(51)が単独来日。日本のファーストレディ、安倍昭恵(52)首相夫人との女子会が実現したのは、来日2日目、19日のことだった。

 

午前中、東京都港区の飯倉公館で、女子教育の拡充を呼びかける日米両政府の共同行事に出席した2人は、その直後、昭恵さんが経営する小料理屋「UZU」でランチ。この時の様子を、昭恵さんが話してくれた――。

 

「ひじきやしいたけなど、日本の食材をたいそう気に入ってくれました。ミシェルさんは、ホワイトハウスに畑を持っているそうで、野菜の種類や育て方など、とてもお詳しい様子でした」

 

同店は有機栽培の国産食材を使う日本料理店だけに、昭恵さんも食へのこだわりは負けていない。ミシェルさんは、3年かけて丹念に作ったしいたけをだしごと食してから「本当に体にいいもの。素晴らしい日本食材ですね」と感嘆の声を上げたそう。

 

今回、ミシェルさんから発展途上の女子教育について「一緒に支援していきましょう」という提案があった。昭恵さんが社会貢献支援財団の会長を務めていることもあるだろう。

 

「日本に続いて、カンボジアに行く予定があるとお聞きしていたので、現地でボランティア活動をしている日本人女性、田中千草さんついてお話しをしました」

 

田中さんは、青年海外協力隊の活動でカンボジアに行ったことがきっかけで、現在、現地の小学校で校長の補佐や教員の指導をしながら、音楽教師をしている。独身ながら身よりのない子供を5〜6人引き取って一緒に生活していること、日本で寄付を募り、貧困地区の子供180人を学校に通わせることに成功していることなどを話すと「ぜひ会いたいわ!」とミシェルさん。

 

後日、外務省を通じ、夫人が田中さんや子供たちと一緒に写った写真が昭恵さんのもとに届けられた。行動派だ。2人のランチの席でのちょっとした話が、ひとつの大きな“奇跡”を起こしたのだ。

 

「大統領や首相という首脳同士の関係ではなかなかこのようにいきません。夫人外交というか、女性同士だからできることもあると思います」

 

次回、日米ファーストレディが再会するのは、4月末から5月上旬に予定されている安部首相のアメリカ訪問だ。

 

「いまから訪米が楽しみです。ミシェルさんが『アメリカにいらしたら、ぜひホワイトハウスの“うちの畑”を見に来てください』とお誘いくださったので。次にお会いするときは、女性ならではの“母性”のような気持ちで地球環境を守っていく――。そんな50年後、100年後を見据えたお話しができたらと思っています」

 

ファーストレディ“女子会”が、また新たな奇跡を生むかもしれない。小料理屋に続き、次回は“家庭菜園”で――。

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