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10月7日、自衛隊がPKO活動を行っている南スーダンへ視察に出向いた稲田朋美防衛相(57)。帰国後、自衛隊の新たな任務として南スーダンでの「駆けつけ警護」を加えるかを巡って野党の追求に答えられず、国会が空転した。

 

防衛大臣の資質を問われた稲田氏だが、政治資金のやりとりの不透明さも指摘されている。

 

「6日の参院予算委員会でも、ほかの議員の政治資金パーティーに支出した会費で白紙の領収書をもらい、事務所職員が自分の事務所で金額を書き込んで政治資金収支報告書に計上していたことが問題となりました」(政治部記者)

 

“お金”の問題で窮地に立たされている稲田氏は現安倍改造内閣の資産公開でも新任閣僚のなかでダントツの資産額を誇っている。その額、土地・建物有価証券などあわせて計約1億8千万円。

 

「資産公開の不動産評価額は一般的に課税標準額と呼ばれるもので、実勢価格の10分の1以下の場合もあります」(前出・政治部記者)

 

そんな“資産家”稲田氏の気になる動きを、本誌はキャッチした。

 

「持ち家のひとつ、文京区内の一戸建てを現在、建て替え中なんです」(不動産関係者)

 

どんな豪邸を建てているのだろうか。

 

「230平米、約70坪の土地に3階建ての物件です。3階を稲田大臣の居住スペースにして残りの1・2階は内部を細かく区切り、単身者用の物件として貸し出し、アパート経営に乗り出すようです」(防衛省関係者)

 

稲田氏はこの物件以外にも、東京千代田区のマンションや現在居住している練馬区のマンション、関西で弁護士の仕事をしている夫が居住する兵庫県の一戸建てなど計6軒の土地建物を所有している。その資産価値を専門家に試算してもらうと――。

 

「弁護士をされているご主人との共有物件もありますが、夫婦の資産として見積もると10億円近くになるでしょうね」(大手不動産業者)

 

土地建物の資産だけで10億円。閣僚資産公開によると約3億円の借入金があるが、資産家であることは確かだ。これほど資産があるのに、稲田氏はなぜアパート経営に乗り出すのだろうか。

 

「文京区の物件の周辺は大学も近くにある閑静な高級住宅地ですから、賃貸用の需要があると考えたのでは。余った不動産を有効活用し、副収入を狙っているのでしょう」(前出・防衛省関係者)

 

前出の不動産関係者によると、この物件の資産価値は土地建物合わせて約3億円。1~2階を賃貸にして貸せば、部屋数から考えて月80万円の収入が見込めるという。ここまで資産運用に執着するのはなぜか。政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。

 

「現在、国会議員は議員年金も廃止され、落選すればただの人。将来的な不安から考えると、副収入を持つケースは珍しくありません」

 

約10億円の土地家屋を持っているなら、毎年の固定資産税も相当な額になる。改めて、改築目的を彼女の議員事務所に確認すると、以下のような答えが。

 

「賃貸用マンションを建設しているわけではありません。遠方に住んでいる議員の実母とご主人の両親を呼び寄せ、住むための建て替えです」

 

前出の不動産業者に確認すると「3階に夫婦それぞれの親を呼び寄せて、そこで生活したとしてもスペースは十分だと思います」とのこと。親孝行は結構だが、資産活用ばかりに熱心にならずに、日本の防衛についても真剣に考えてほしいものだ。

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