軽自動車(以下・軽)でいま大人気なのが、ちょっぴり背の高い“ハイトワゴン”と呼ばれるタイプ。軽ミニバンほど荷物は積めないが、車内の至るところに収納スペースを設けたり、シートアレンジを工夫したりと実用性アップのアイディアが満載なのだ。
先日、デビューしたばかりの日産DAYZは、すでに3万台の受注があったとか。普通のクルマでも1年ほどかかる販売台数をわずか1カ月で達成したというのだから、その人気は確か。おまけにライバルといわれるほかの4台(ホンダN-ONE、スズキワゴンR、ダイハツムーヴ、三菱eKワゴン)も、負けずに好調を維持している。では、ハイトワゴン選びで、失敗しないチェックポイント5つを紹介しよう。
【1 燃費】
カタログ燃費をまずチェック。たとえばJCO8モード28.0㎞/lとあれば1リットルのガソリンで28㎞走れるという意味。しかし現実にはその数字の70~80%ぐらいと思って間違いない。乗車人数や荷物の量、走り方、エアコン使用などで大きく変わる。
【2 手の届く範囲の収納力】
運転席に座ったまま“手の届く範囲”にどれだけ収納スペースがあるか? ティッシュボックスは使いやすい状態で収納できるか? ウエットティッシュも収納できるか? など、姿勢をあまり変えることなく収納スペースに手が届いて使えれば、安全性も高い。
【3 ドアの開閉角度】
軽ミニバンとは違いハイトワゴンには便利なスライドドアがない。そのためドアが大きく開き、子供たちやお年寄りが乗り降りしやすいかどうかも確認したいポイント。もちろん、両手に荷物を持っているときにもドアがスッと大きく開いてくれると助かる。
【4 シートまわりの工夫】
リアシートの背もたれを立てた状態と倒した状態の奥行きや幅を計測。さらにリアのハッチバックを開け、ボディより“はみ出す長さ”が少ないほど狭いところでも開けやすいなど、荷室の使い勝手はしっかり比較したい重要項目。
【5 “顔が選べる”裏メニュー】
ほとんどのハイトワゴンには“癒し系”のノーマルフェイスと、裏メニューとしてきりりと引き締まった“スポーツ系”が用意されている。なかには、ホンダN-ONEのようにフロントフェイスに花柄やヒョウ柄など好みに合わせてパネルが選べるようになっているものさえある。ノーマルだけではなく、もう一つの顔も要チェック!