2年前の夏、ある伝説が流れた。「福島第一原発から20キロ圏内の、漆黒の闇の中で牛の糞尿にまみれて、動物に食事を与えている女性がいる」。飢えて悲惨な死を迎えようとしている生き物を見かねて、福島の警戒区域で走り回る岡田久子さん(44)だった。早朝6時、車で愛犬ギンガとともに宮城県名取市の自宅から、目指すは福島県浪江町のやまゆりファーム。警戒区域で見捨てられた牛の世話をする牧...

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