植物生理生態学者・田邊優貴子さん(34)の目は輝いていた。その日は故郷・青森県の三沢市で講演会。8月に出版した『すてきな地球の果て』(ポプラ社)を手にしての凱旋講演だ。生物研究者用の教科書に掲載された田邊さんの大発見・南極の湖底植物コケボウズが映し出されると、話にいっそう熱が入った。「湖の中とはいえ、白夜の夏の紫外線はものすごく強くて、植物もダメージを受けるはずなんです...

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