「不倫はダメ!きっと不幸になる」と、普通、周囲の人間は言う。しかし、本誌は「後悔してない、今が幸せですから」と胸を張る女性の話を聞いた。以下は、鎌ヶ谷奈緒さん(42・ウェブデザイナー)の告白である。

 

ウチの夫は勤勉で真面目な会社員。仕事をそつなくこなし、マイホームも手に入れローンをコツコツ支払い、月3万円のお小遣い制で家に生活費もしっかり入れてくれています。ただ、女グセが悪いのが玉にきず(笑)。それって大問題だと思うんですけど、もう諦めている。父親としては悪くないし、夫の15年不倫を、半分容認している状態です。

 

夫と私は高校の同級生で、同窓会で出会って27歳のときに結婚。直後から同時進行で今の女と付き合いはじめていました。信じられないでしょ。その女も当時は新卒で22歳だったのが、今や30代も後半ですよ。大事な婚期をウチの夫が潰したってところですかね。浮気が発覚したときは、夫を激しく責め、2人そろって呼びつけて「別れます」という誓約書もとりました。でも結局別れずに。

 

私はずっと踏みにじられつらい思いをしてきましたよ。泥沼の嫉妬心が起こらなかったのは、夫が彼女に援助やプレゼントをしていなかったから。経済的に乗っ取られる危機感がなかったから。でも、このままでは人生は錆びついていくばかりだと思い、子供たち2人が高校に入ったのを機に仕事に復帰しました。

 

コツコツ勉強をした成果で今、ウェブデザインの仕事をしています。そこで出会ったのが今の彼で、取引先の印刷会社の人でした。思いがけずお誘いがあって、シャンパンを飲んだ帰りにエレベーターの中で軽く唇にチュッとしてきたんです。慌てましたよ。10数年ぶりだから。すぐ友達に相談したら「イケ!イケ!」って。ずっと夫に裏切られてきた私の10数年を知っている他の友達も応援してくれました。だってわが家はベッドも別、家庭内別居状態ですから。

 

3度目に誘われたときに、ホテルへ行きました。でも、セックスするのは10年ぶり。あまりにも錆びていたのか、とにかく入らない。彼も不思議がっているので、今までの空白の性生活から、夫の浮気のことまで正直にすべて話しました。彼は「定期的にセックスをしていないとできなくなるらしいよ」って。次にホテルへ行ったときには、数センチずつ、ゆっくり取り組みました(笑)。2人も子供を産んでいるのに。ものすごく痛みがあり、処女のときに戻るような感激でした。それから「失われた10年」を取り戻す日々のスタートです。

 

でもそうなると、夫との関係も、不格好だけどなんだかバランスがとれてきて、そんなに腹も立たなくなったんです。表面的にではありますが、家庭に楽しい会話も戻ってきました。私は最近、プチ整形もして、シワ取り、シミ取りなど美容に力が入っています。やっとめぐってきた幸せなので、彼のためにも30代、いえ20代に戻ってみせる!

関連カテゴリー: