「恵まれないネコを育ててくれる方に、月5千円の手当を支給。同伴出勤も可です」

 

そんなユニークな会社を発見した!東京都新宿区にあるIT企業「ファーレイ」。オフィスに入ると「ニャ〜ン!」と真っ先に飛び出してきたのが、代表取締役・福田英伸さんの飼い猫「V(ヴィー)」。

 

「いちばん人なつこい子なんです。ほかに、『うめ』、『昆布巻き』と、3匹のメスを会社に連れてきています」

 

椅子に座ろうとすると、Vが先に飛び乗り、背もたれでバリバリと爪研ぎ。パソコンの前に座れば、うめがキーボード前を占拠してしまう。

 

「ネコを挟んでの会議も日常茶飯事。うちでは『ネコ端会議』なんて呼んでます」

 

そもそも、ネコ同伴になったきっかけは?

 

「15年前、会社を立ち上げて間もないころ、社員の1人が『仕事中、ひとりぼっちになっちゃうのがかわいそう』と、自分の飼いネコを連れてきたのが始まりです」

 

もともと動物好きだったという福田さん。これを機に、「動物助け」したいと考えついたのが「猫手当」だった。

 

「保護されたネコや捨てネコを引き取る社員に、補助金を出すことにしたんです」

 

現在、猫手当を受けている社員は2人。ちなみに、社員は12人と6匹?過去には、こんな事件を引き起こしたことも。

 

「お客さまから『(会社の)サーバーがつながらない』と連絡があって。確認したら、ネコがパソコンのスイッチを踏んで消していた、なんてこともありました」

 

とはいえ、トラブルも社員の連帯感を強めるいい機会になる、と福田さんは話す。

 

「我が社のアットホームな環境は、ネコたちのおかげ。お互いの発想や意見を率直に出し合えるチームワークがあってこそ、難しいシステムや新しいアイデアにも挑戦し続けられると思うんです」

 

ネコたちも、会社の成長に一役買っているのかもニャ!

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