日本全国の現役で活躍する“最高齢”女性たち。どうしたら、彼女たちのように毎日を元気に過ごすことができるのか?彼女たちの“長生きのヒント”を探った!
「6歳のときに腸炎で大病したけど、病気はそれっきり。水泳は“もっと記録が出せるかも”って続けてきただけ」
そう話すのは、山口県に住む現役最高齢スイマーの長岡三重子さん(101)。101歳でありながら、マスターズ水泳の95歳から99歳クラスで7種目、100歳から104歳クラスで18種目の世界記録を保持しているトップ・アスリートだ。
「80歳でヒザが悪うなって、病院もあっち行き、こっち行き水を抜いたりしたけど、どうしても痛い。それでリハビリのつもりで水中ウオーキングをしました」
歩くだけでは飽き足らず、自己流で背泳ぎを覚え、しばらくすると25メートルを泳ぎ切った。88歳のとき、ニュージーランドで行われた世界大会では銅メダルを、90歳のときに参加したイタリア大会では銀メダルを獲得。長岡さんは、一緒に大会に参加していた息子の宏行さんに、こう言った。
「銀メダルはつまらん。北島康介も富士山も1番だから知っているけど、2番は知らん」
自己流では金メダルが取れないと、近所のスイミングスクールに、プライベートレッスンを申し込んだ。“趣味”として続けていた水泳が、“競技”となっていく。92歳で金、銀、銅を獲得したときも「いや、金を3つ取りたい」と記録を伸ばす。
「95歳のときは、世界記録を出したくて、全国を回って毎週大会に出ていました」
“もっと、もっと”という向上心が、さらに長岡さんを元気にさせたのだろう。息子の宏行さんは、長岡さんの元気の秘訣についてこう語る。
「94歳まで商売をやっていて、脳みそもフル回転させていました。自立しているから、家族が何か反対しても『だまっとれ』って、わがままし放題の生き方。それが健康にいいのかも(笑)」
9月25日には、日本スポーツグランプリの授賞式に参加する予定だから「それまでは死ねないねえ」と笑う長岡さん。さらなる記録更新に期待しています!