「それではお二方の今後のお幸せを祈って、皆様とともに杯を挙げたく存じます。おめでとうございます」
皇太子さまがあいさつを終えられると、70人の賓客がにこやかに杯を掲げる。はにかむ新郎新婦に祝福の拍手を送る人々の中には、秋篠宮家の長女・眞子さまのお姿も――。
高円宮家の三女・絢子さんと守谷慧さんの結婚披露晩餐会が10月30日の夕方、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。
高円宮妃久子さまが、絢子さんに守谷慧さんを紹介したのは昨年12月のこと。出会いから10カ月あまりの“スピード婚”となった。高円宮家では、’14年に出雲大社の権宮司・千家国麿さんと結婚した次女・典子さんに続く慶事。さらに宮内庁関係者は顔をほころばせ、こんな情報を口にする。
「実は年内にも、長女の承子さまのご婚約も発表されそうだと伺っています。来年の天皇陛下のご退位までに結婚を、と久子さまは急いでいらっしゃるそうです。もし結婚式がお代替わり後となれば、新天皇皇后となる皇太子ご夫妻は慣例として出席されません。承子さまの結婚式には、懇意にされている皇太子ご夫妻を披露宴の主賓としてお招きしたいとのご希望があるのでしょう」
久子さまは、絢子さんの結婚を祝う知人男性からのメールに「One more to go(もう一人いますよ)」と返信されたという。
「16年前、若くして高円宮憲仁親王に先立たれた久子さまは、高円宮家の3姉妹をきちんと送り出さなければいけないと、常に思われてきたのです」(皇室担当記者)
高円宮家に近い関係者も、こう語る。
「承子さまのお相手は、かねてから交際されていたメガバンク系シンクタンク勤務の男性と聞いています。お二人のデート姿は週刊誌で何度か報道されていますが、順調に仲を深められているそうです」
絢子さんの場合、婚約の発表から結婚式まで約4カ月。承子さまのご婚約を12月に発表すれば、来年の3月か4月には式を挙げられることになる。そうなれば平成の最後を飾る慶事となるが、前出の宮内庁関係者は苦渋を表情見せた。
「お代替わりを機に、天皇皇后両陛下が公務から身を引かれます。すでに皇室を離れた絢子さんに続いて承子さまも結婚されれば、ご公務の担い手がごく短期間に4人も減少することになります。残された皇族方にとっては、ご公務の負担が非常に大きくなってしまうでしょう」
とりわけ秋篠宮家は、現在でも多忙を極める秋篠宮ご一家のご公務だが、眞子さまの役割はさらに重要になるという。
「最近では秋篠宮さまの研究分野である鳥類関係のご公務まで、眞子さまが出席されるようになっています。眞子さまは’15年に日本テニス協会名誉総裁を引き継がれていますが、今後はそういった役職への就任もさらに増えると考えられます。秋篠宮ご夫妻の反対もあり、小室さんとの結婚は現実的にきわめて難しくなっています。ただ、新しい出会いを探すとしても、そのお時間も、お心の余裕も否応なしに減っていくでしょう」(皇室担当記者)
ご公務激増で眞子さまの「華燭の夢」は、さらに遠のいてしまうのだろうか――。