イギリス公共放送のBBCが発表する「今年の100人の女性(100 Women)」に、日本から2人の女性が選出された。うち1人は女性のハイヒールや歩きづらい靴の強要に言及した、グラビア女優でライターの石川優実(32)さんだ。
石川優実さんはSNSで#KuToo(クーツー・靴と苦痛をかけたもの)というハッシュタグを作り、多くの賛同者を得た。その内容はかかとの低い靴より歩きづらく、時に怪我にもつながることもあるヒール靴が勤務中や様々なシーンで推奨されるというマナーに異議を唱えたものだ。たとえ履きたくなくともシーンによって履かなくてはならない風潮はおかしい、個人の好きなものを履けばいいのではという考えである。
1人のツイートから始まった運動は、瞬く間に数万単位で拡散された。ツイッター上では同じ苦しみや疑問を持つ人々の賛同や多くの意見であふれ、署名活動にもつながるなど大きな問題提起となった。
今回の選出にあたり、石川さんには続々と歓喜のコメントが集まっている。
《おめでとうございます! 素晴らしい》
《いろんな意見があったけれど、これからも負けずに頑張ってほしい》
《単なる靴や足の健康問題ではなく、ジェンダーの問題だと訴えたことが評価されたのかなと思う》
「今年の100人の女性」のコンセプトは、その年ごとに世界に大きく影響や感動をもたらした女性を各国各界から選ぶというもの。過去には2016年に元アナウンサーの小林麻央さん(享年34)、そして2017年には女子テニスの伊達公子さん(49)が選ばれている。今年は石川さんの他に、女子相撲で活躍する大学生の今日和さん(22)も選出されている。
ツイッター上で《BBCが選ぶ2019年の100Womenにノミネートしていただきました。これは多分すごいことだと思う!笑》とコメントした石川さんの活動に、今後も注目が集まりそうだ。