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「かなり廃棄の分量が多いものですから、通常の事務室にあるシュレッダーではなく、もっと大型のシュレッダーを使おうとしたところ、各局の使用が重なったこともございまして、もろもろの調整した結果、あの……連休明けの5月9日になったと……」(内閣府の大塚幸寛官房長)

 

「シュレッダーが空いてなかったから、5月9日だと……そんな説明をですね(苦笑)……真に受けると思うんですか?」(日本共産党の宮本徹衆議院議員)

 

そんな漫才みたいなやり取りが行われたのは、11月20日の衆院内閣委員会のことだった。

 

「桜を見る会」の出席者名簿を内閣府が破棄していた問題。今年の名簿が破棄されたのが、宮本議員が「桜を見る会」の資料の提出を政府に求めた5月9日だったことが発覚し、当の宮本議員がこの問題をただしたところ、冒頭のようなやり取りになったのだ。

 

内閣府の説明を要約すると、“今年4月13日に行われた「桜を見る会」の名簿はもっと早く廃棄するつもりだったが、シュレッダーが空いてなかったので、連休明けの5月9日になってしまった。宮本議員の資料要求と同日になったのはたまたま”ということだ。

 

シュレッダーにかける必要のない電子データも5月9日に廃棄されていることなどから、どう考えても内閣府が作った“苦しい言い訳”に過ぎないことが濃厚なのだが、じつは内閣府とシュレッダーの間には、浅からぬ因縁があるのだ。

 

’16年、内閣府の備品が多数所在不明になっていることが発覚した。その数201個、総額はなんと合計64億3,789万円。何者かによる転売や、職員による私物化の可能性が指摘されたが、原因ははっきりと特定されないまま。じつは内閣府が明らかにした“行方不明”リストの中に、「シュレッダーをはじめとする事務用機器が10個」の文字が。

 

内閣府の“シュレッダー待ち”というあり得ない言い訳。内閣府で“シュレッダー不足”が起きていた可能性も、万に一つはあるということなのだろうか。

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