2月12日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美議員(59)の質問が終わり、棚橋泰文委員長(57)が次の質疑者である逢坂誠二議員(60)の名前を読み上げている最中、議場内にこんな声が響いた。すでに、資料をまとめ、安倍晋三首相(65)がいる閣僚席に背中を向けていた辻元議員がすかさず、「誰が言ったの? 意味がない質問て、誰が言った?」と声を荒げると、「総理が言った!」と声が議場内のあらゆるところで声があがった。
辻元議員は、質疑の最後で「タイは頭から腐る。上層部が腐敗すると残りもすぐに腐っていく。原因はタイの頭。頭を変えるしかないんじゃないんですか」と、一連の行政の不祥事がトップである安倍首相に起因するものではないかと、厳しく批判していた。
野党の抗議に対して、棚橋委員長は「文書の読み上げをしていたので聞こえておりません」と発言。抗議は止まず、10分ほど審議が止まった。
その後、質疑に立った逢坂議員が安倍総理に発言をしたかと問うと、「最後のところで、質問ではなく、私に言われれば罵詈雑言の連続だった。私に反論の機会は与えられずに、永遠と質問を繰り返された。それで質問を終えられたので、こんなやりとりでは無意味じゃないかと申し上げた」と、発言をしたことを認めた安倍総理。野党の内閣に対する批判は、今後さらに高まりそうだ。
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