合同会議内で性暴力被害者の相談事業を巡って「女性はいくらでも嘘をつく」と発言し、一度は否定したもののブログで自分と発言と認め謝罪した自民党の杉田水脈衆院議員(53)。
ファッションなどから杉田議員を分析するのは、元国会議員秘書で政治家のためのブランディング戦略家・鈴鹿久美子さんだ。
「杉田さんは維新時代から知っていますが、見た目の印象と言っていることが真逆なんです。かわいらしい服が多い。胸元がヒラヒラのレースとか大きくV字にカットされていたり。パワーストーンなのか数珠のようなブレスレットをしているのも、意外と“気が弱い人”なのでは。
髪形も前髪をたらして額や眉を隠していますよね。隠すというのは自分の主張も隠したい表れなのにあんなことを言ってしまう。今回、会見で話している声のトーンも完全に女子ですよね。あの会見だけを見た人は、ツイッターなどの発言をした人と同一人物かと違和感を覚えるはずです」
確かに杉田議員は国会の開会式でも、華やかな和服姿で髪をアップにして出席していた。
「自民党は保守的な男性社会ですから、女性の立ち位置としては苦しい環境なんですね。政策秘書ですら自民党の場合、女性だとあまり登録してもらえないんです。橋本聖子さん、野田聖子さんの服装を見ると、まるで男性のような服装です。自民党で生き残っていくためには男のように振る舞わなければならないわけです。
杉田さんは圧倒的多数の男性議員に気に入られたい一心なのだと思います。“女性を否定”しながら、“女性を売りにしていかないといけない”と思い込んでいるのかもしれません」
10月2日、自民党の世耕弘成参院幹事長は、また世間をザワつかせた杉田議員について「言語道断だ。謝るタイミング、ブログで謝るという形もいかがなものか」と“厚顔”ぶりに苦言を呈したうえで、
「今回が最後だ。何回も繰り返している、次は絶対に認めない」
と断言した。だが、政治評論家の有馬晴海さんは「次の選挙でも当選確実」と言い切る。
「ああいう発言をする彼女に、一定数の票は必ずついてくるものです。今回の暴言問題も、俗にいう“悪名は無名に勝る”わけです。ですから、前回のように比例単独候補最上位の好待遇ではないにせよ、上位で当選するでしょう」
安倍前首相からかわいがられた杉田議員。“後継者”菅首相のもと、「嘘」をも武器にして、衆院3期目の当選を果たすのか――。
「女性自身」2020年10月20日号 掲載