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「国民のみなさんの命と暮らしを守るため、先手、先手で対応するために、全世界から外国人の新規入国者の停止を発表させていただきました」

 

12月28日、首相官邸で記者団の取材にそう語ったのは菅義偉首相(72)だ。この日に始まった“新規入国者”の受け入れ停止。菅首相は“先手、先手”の対応だったと胸を張るが、ツイッター上では失笑する人が続出。

 

《どこが先手だよ? 後手後手やろがい!》
《えっ、ようやく……後手後手の言い間違いですよね?》

 

12月13日に英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種が「最大で1.7倍の感染力」を持つ可能性をジョンソン首相が発表したのは19日のことだった。それから1週間以上経って、ようやく入国制限が行われたが、すでに日本国内でも変異種の感染者が見つかっており、今後日本で蔓延する恐れはある。

 

また、中国や韓国など11カ国・地域とのビジネス往来などの枠組みによる入国は引き続き認められる。韓国でも変異種は見つかっており、日本での封じ込めに成功したとしても、国外からの流入の懸念が消えることはない。

 

国民民主党の玉木雄一郎代表(51)は政府の方針にツイッターでこう疑問を呈した。

 

《「中国や韓国など11の国と地域で実施しているビジネス関係者の往来は引き続き認められます」なぜこんな中途半端なことをするのか。現在、中国や韓国などの「レベル2」の国や地域から入国する無症状者には検査さえ行われない。少なくとも検査をすべきだ。政府に確認したい。》

 

さらにツイッター上ではこんな指摘も。

 

《いつも、ギリギリで、本当にヤバくなってからしか動かない。いまだにインバウンドや五輪に執着しているから、また対応が遅れているんじゃないですか?》

 

3月5日、中国の習近平国家主席の来日延期が決まった日に、中国からの入国制限強化が発表された。また、3月24日に東京五輪の延期が発表されたが、安倍政権のコロナ対応の初動の遅れは、五輪の開催にこだわっていたためだとみる向きもある。

 

就任会見で、「安倍政権の取り組みを継承して進めていくのが私の使命」とまで語った菅首相。こんな部分は継承してほしくないが……。

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