「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」
「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげて言うと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね」
2月3日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言が報道されると、たちまち大炎上。「女性蔑視発言ではないか」と、非難の声が上がった。
翌日の記者会見では「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現であった」と発言を撤回したものの、会長辞任は否定。さらに「面白おかしくしたいから聞いてるんだろ」などと記者に逆ギレする始末。
ツイッター上では《謝罪になってない》《こんな人が会長してることが、世界に対して恥ずかしい》と火に油を注ぐ事態となっている。
これまでもさまざまな失言で批判を浴びてきた森会長。政治評論家の有馬晴海さんは「森さんは思っていることをそのまま言ってしまう人」と評する。
「早稲田大学では雄弁会に所属していましたが、昔から森さんは大のおしゃべり。それでいて石頭で、時代に合わせて価値観を切り替えることができないのです。『男女共同参画』と叫ばれ始めて数十年ですが、政治の世界はいまも男社会。森さんは昭和12年生まれで、8歳までは男尊女卑の軍国教育で育っていますし、そのころの価値観がいまだに抜けきっていないのでしょう」
森会長の“非常識ぶり”が引き起こした今回の失言。本人はユーモアを交えて話そうという意図だったのかもしれないが、そうした森会長の“過剰なサービス精神”により引き起こされたといわれている騒動が過去にもあったという。当時を知る政治部記者によれば、それは皇室をも巻き込む事件だったというのだ。
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