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4月25日に実施された参議院の広島選挙区再選挙。野党統一候補の宮口治子氏(45)が、自民党・西田ひでのり氏(39)に約3万票の差をつけて当選した。

 

今回の再選挙は、19年7月の参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で有罪確定した河井案里氏(47)の当選無効に伴うもの。広島を拠点とする岸田文雄前政調会長(63)は「負けられない戦い」として勝利を狙っていたが、自民党は敗北する結果となった。

 

そんななか、Twitterでは野田聖子幹事長代行(60)の“あるツイート”が物議を醸している。すでに削除されているが、25日深夜2時12分付で投稿されたツイート画像が拡散されている。

 

《#参議院再選挙広島県選挙区 #西田ひでのり候補の応援で、#衆議院議員小林史明議員と福山市に参りました。たくさんの方にお集まりいただき、本当にありがとうございました。皆さんの貴重な1票をぜひ西田ひでのりさんに託してください! #野田聖子》

 

23日には、選挙前日に福山市内3カ所で応援演説を行うと告知していた野田氏。上記ツイートは足を運んでくれた人たちへの感謝を綴ったようだが、投稿日が選挙当日となっている。Twitterでは「公職選挙法に抵触する」として、批判が相次いでいるのだ。

 

《元総務大臣なのに……》
《これはアウト 自民党は適切に処分すべき》
《野田聖子さん、何やってんの? 元総務大臣としては「うっかり」で済むレベルではないと思う。しかも河井夫妻の選挙違反が争点の選挙なのだし尚更。ツイ消しして知らん顔するのではなく謝罪も含めてきちんと対応された方が良いのでは?》

 

総務省のサイトでは、「選挙運動期間に関する規制」として以下のように記されている。

 

「選挙運動は、選挙の公示・告示日から選挙期日の前日までしかすることができません(公職選挙法第129条)」

 

「違反した者は、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処することとされており(公職選挙法第239条第1項第1号)、選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)」

 

野田氏は17年8月から18年10月にかけて、総務相に就任していた。今年3月には、総務相時代にNTTから高額接待を受けていたと『週刊文春』に報じられたばかり。だが「総務省が全く関わらないプライベートな会合」などと否定し、「見苦しい言い訳」として批判が相次いでいた。

 

元総務相として思わぬ墓穴を掘ってしまったが、今回はどのように釈明するのだろうか。

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