トヨタ自動車の豊田章男社長(写真:共同通信) 画像を見る

トヨタ自動車が6月24日公表した、2021年3月期の有価証券報告書によると、豊田章男社長(65)の役員報酬は前年の4億4,900万円から1.6%減の4億4,200万円だった。コロナ禍による営業利益の減益などが影響し、4年ぶりに減少した。

 

同社役員で報酬が最も多かったのは、昨年6月に取締役を退任したディディエ・ルロワ氏で、前年比17.1%増の14億5,100万円だ。1億円を超えたのは、豊田社長、ルロワ氏を含めて7人だった。

 

とはいえ、日本株では2位のソフトバンクグループの14兆円におよそ2倍の差をつけ、株式の時価総額では30兆円と日本一。トヨタの22年3月期の連結営業利益は会社予想が前期比14%増の2兆5千億円と、コロナ禍をものともしない勢いだ。

 

そんな企業のトップらしからぬ報酬額に、「安すぎでは」という声が上がっている。なかには、年間10億円以上の報酬を受け取りながら、巨額の役員報酬を開示しなかったとされる事件を起こした日産自動車の元会長・カルロス・ゴーン被告と比べる声も……。

 

《売上30兆円で経済を回す企業のトップとしては安いなぁ》
《世界有数の企業の社長の報酬にしては、配当収入があるにせよ、少な過ぎる》
《多額だけど対利益なら、もっと貰っててもおかしくないよな…》
《日産とどうしてここまで違うのだろうか》
《日産の社員、関係会社の人たちは悔しいだろうな》

 

実は、豊田章男社長の役員報酬が“安すぎる”という指摘は以前からあった。2018年12月、元大リーガーのイチロー(47)が、豊田社長らとの鼎談のなかで、こう話していた。

 

「給料、安くないですか? 30億円くらいもらってくださいよ」

 

こう迫ったイチローに豊田社長は「“燃費のいい社長”と言われています」と返し、「ひとりでやっているわけじゃないんですよ、私は。責任はたぶん、ひとりで取るんでしょうが、その“責任代”は、多くの人が納得できる金額であってほしい。その額は、今のところわからないんですよ」と語っていた。

 

さらに、24日に開示した有価証券報告書には、ウーブン・プラネット・ホールディングスというソフトウェアや自動運転技術の開発などを行う子会社に、豊田社長が私財を50億円投じるという記載が話題を呼んでいる。

 

トヨタ自動車の創業家一族の生まれで、同社を率いる章男氏が社長に就いてから12年。日本一の企業トップがやることは、やはりひと味ちがう――。

出典元:

WEB女性自身

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