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7月23日夜に国立競技場で行われた東京オリンピックの開会式。ネット上では、“ある演出”に賛否の声が上がっている。

 

23時過ぎに行われた聖火リレーでは、宮城・福島・岩手の東北3県の中高生たち6人が最終ランナーの大坂なおみ(23)に聖火を繋いだ。

 

この演出にネットでは《被災地の子供たちの聖火リレーは胸熱だった》《感動しました》と賞賛の声があがる一方、深夜の子ども出演に批判の声も上がっているのだ。

 

《この遅い時間に子供が開会式でてるけどええの???》
《子供があんな深夜まで拘束されるのが違和感しかなかったな》
《子供達出すなら時間考えて開会式設定しなきゃ》

 

そもそも労働基準法では、原則として児童を午後8時及び午前5時の時間帯に働かせてはならないとしている。またボランティアだったとしても、やはり深夜帯での出演には制限がある。

 

「東京都青少年の健全な育成に関する条例」第15条の4では《保護者は、通勤又は通学その他正当な理由がある場合を除き、深夜(午後11時から翌日午後4時までの時間をいう。以下同じ。)に青少年を外出させないよう努めなければならない》と記されている。

 

続けて《2 何人も、保護者の委託を受け、又は同意を得た場合その他正当な理由がある場合を除き、深夜に青少年を連れ出し、同伴し、又はとどめてはならない》《4 深夜に営業を営む事業者及びその代理人、使用人、その他の従業者は、該当時間帯に、当該営業に係る施設内及び敷地内にいる青少年に対し、帰宅を促すように努めなければならない》とも定められているのだ。

 

本誌は東京2020組織委員会に「労働だったのかボランティアだったのか」など出演経緯について問い合わせたが、「言及できない」とのことだった。

 

さらに批判されているのは、深夜の子ども出演に対してだけではない。当初に掲げられていた“復興五輪”の取り扱いについても、疑問の声があがっている。

 

7月24日朝のフジテレビ系東京オリンピックによると、東北の子供たちが聖火ランナーに任命されたのはなんと開会式の4日前だったという。

 

番組では子供たちが任命されたその足でリハーサルのため会場へ向かう様子を放送。そして橋本聖子大会組織委員会会長(56)が笑顔で直接任命するシーンも映されていた。

 

Twitterでは、そうした点についても疑問視する声があがっている。

 

《開会式の聖火を受け取った東北の子供たちは4日前に急遽声をかけられてあんな深夜までかわいそう。東北をパフォーマンスに使わないで欲しい》
《福島の子供達が開会式に出るやつ、4日前に本人達に知らせたってまじ? それでいて依頼するときに「復興がっ…」て…元は組み込む気じゃなかったんだ?》

 

平和の祭典、オリンピック。子どもたちに、被災地に、そして全ての国民に平和が訪れる日は来るのだろうか……。

出典元:

WEB女性自身

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