「結婚は生殖のため」国の主張に“同性婚映画祭の実行委員長”が反論
画像を見る 95年『第4回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』で審査員特別賞を受賞した東海林毅氏

 

■東海林氏が同性婚の成立を願う理由

 

近年ではレインボーフラッグ(LGBTの尊厳とLGBTの社会運動を象徴する旗)を掲げるようになった日本の企業も多い。そして『東京レインボープライド(毎年ゴールデンウィークに開催される、“セクシュアル・マイノリティの存在を広く伝えること”を目的にしたイベント)』も年々来場者が増え、コロナ禍になる直前の’19年には278もの企業や団体が協賛していた。

 

「しかし旗を掲げるだけでは、多様性を尊重していることにはなりません。国側の陳述に対して、当事者が怒ったり悲しんだりしています。旗を掲げた以上は他人事にせず、いまこそ一緒に声をあげてほしいのです」

 

昨年3月、札幌地裁は「子どもを産み育てる夫婦を法的に保護することは、結婚制度の目的の一つだが本質ではない」などとし、「同性婚を認めないのは憲法違反」との判決を示した。いっぽう当時、加藤勝信官房長官(66)は「婚姻に関する民法の規定が憲法に反するものとは考えていない」と会見で語っていた。東海林氏は、こう結ぶ。

 

「『子供のころに同性婚が認められていたら』と、想像することがあります。同性とも結婚できるとわかっていたら、“同性が好き”ということについて逃げたり隠れたりする必要はなかったはず。未来の展望も、もっと広がっていたと思うんですよね。

 

何より、僕の周りには同性婚を望んでいる人がたくさんいます。同性婚が成立すれば、その人たちみんなが幸せになる。それだけでも“いいこと”ではないでしょうか。

 

東京五輪は『多様性と調和』を謳い、『性的指向などの違いを認め合うことで社会は進歩する』としていました。その理念に今一度、きちんと立ち返ってもらいたいと思います」

出典元:

WEB女性自身

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