■車の運転が大好きで新車2年半で10万kmを走破
「両親が岡山の地元企業に勤めていて、子供のころは、風呂なしの社宅で育ちました」
78年12月13日に、岡山市内で生まれた石原さん。スポーツ好きの少女だったという。
「両親が休みになると、『さあ、行くぞ』で、私と弟を乗せてドライブやキャンプに連れていってくれました。車は、いろんな非日常の場所に運んでくれるハッピーな乗り物。いつか、私も運転してみたい、できるなら大きなトラックを、と憧れました」
短大卒業後、すぐにドライバーにならなかったのは、両親の猛反対があったからだ。仕方なく、両親が働く地元企業に就職。しかし、ここも2年ほどで辞めてしまう。
「イジメに遭うんです。両親のコネで入社したことを、おもしろく思わない人たちもいたようで。ですから、退社したあとは、ひたすらバイト生活でした。ガソリン代を稼がなきゃいけませんから」
免許を取ったのは、19歳の冬。
「車は、最初はジムニー。その後社員時代に、自分のお給料で初めての新車、ウイングロードを手に入れ、すぐに遠乗りを楽しむようになりました。とにかく仕事と寝てる時間以外は、運転してました。よく驚かれるんですが、新車に乗り始めて2年半で走行距離10万kmを超えてましたから」
やっぱり、車を運転する仕事がしたい。その思いは募るばかりで、最初にドライバーとして県内の運送会社に就職したのが、25歳のときだった。このころ、やはりトラックドライバーで11歳年上の男性と結婚する。
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