ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、1カ月半が過ぎようとしている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は4月10日、2月24日の侵攻開始以降に避難したウクライナ人は450万人を越えたと発表した。
「最も多くの避難民を受け入れているのが隣国のポーランドで、その数は約260万人にも上ります。今月5日には、日本にも20人の避難民が政府専用機で羽田空港に到着しました。日本政府は今後も、避難民の支援を行っていく意向を示しています」(全国紙記者)
その一方で、ウクライナでは飼い主と一緒に避難できない犬や猫などのペットが数多く取り残されているという。
「西部リビウや東部ハルキウなどの動物シェルターでは、施設の獣医たちが路上や建物の中で発見された犬や猫を保護しています。現地では多くのペットが置き去りになっており、支援は急務となっています」(前出・全国紙記者)
そんななか、ウクライナの残されたペットたちに食糧支援をしている日本企業が。それはペットフードを手がけていることでも知られる、大手缶詰製造販売の「いなば食品」だ。
4月1日に配信されたWEBメディア『あなたの静岡新聞』によると、同社はグループ会社である「いなばヨーロッパ」のワルシャワ支店を通じ、保護施設に3万8,000食のペットフード製品を無償提供。さらに4月中には追加で15万食を送るという。
「世界の猫を喜ばす」のスローガンを掲げている同社のこの支援に、Twitter上では賞賛の声が相次いでいる。
《カッコいい! いなば食品買いに行って応援しようっと》
《まさに世界の猫を喜ばすですね。いなばさんありがとう。これからもちゅ〜る買い続けます》
《素敵すぎる! いなば食品さんの商品を購入して支えるぞ!!》
そこで本誌は4月13日、「いなば食品」のマーケティング部に取材。しかし担当者によると、「皆様に発表している以上のことについては、ご案内を控えております」とのことだった。
飼い主と離れ離れになってしまった動物たちが、少しでも多く助かることを願うばかりだ。