■事故から5日目でようやく記者会見…1時間10分遅れでスタート
安全管理の杜撰さが問題視される一方で、同社の桂田精一社長の対応にも批判が上がっていた。
「数年前に就任した桂田社長は、昨年のシーズン始めにスタッフと今後の話し合いをしたところ、ベテラン船長らが“意見の不一致”で会社から去ったそうです。今回事故を起こした豊田船長は、入ってまだ2年足らずで経験が浅いと聞いています。事故後、桂田社長は乗客の家族たちの前に1度だけ姿を見せたきり、それ以降は説明会に現れませんでした。記者会見もせず報道対応も一切しないといった姿勢に、説明責任を問う声が上がっていました」(前出・全国紙記者)
事故から5日経った27日、ようやく桂田社長が記者会見を実施。桂田社長は同日午後1時半から乗客の家族に向けた説明会に出席し、会見は予定よりも約1時間10分遅れでスタートした。
会見冒頭で、深々と頭を下げた桂田社長。泣いていたのか鼻を啜りながら、「みなさん、この度は大変お騒がせして、申し訳ございませんでした」と約10秒間にわたって土下座した。
着席すると、あらかじめ用意された文書を読み上げ、「今後、被害者のお気持ちを第一に考えて対処するとともに、事故原因究明に向けての協力を全力で行う」とコメント。被害者やその家族に向けて「大変なご負担をかけています」と述べ、「この度は大変、申し訳ございませんでした」と再び土下座をしたのだった。
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