■「“君はいいやつ”と正式に認められた気分!」とツイ主も大喜び
さらに、本誌は冒頭のツイートをしたわっきゃい氏(23)にも取材をした。実は、彼はサンミュージックプロダクションに所属するお笑い芸人。またチャンネル登録者数64万人のYouTuberでもある。まずわっきゃい氏は、ツイートにあった“喧嘩“についてこう切り出した。
「正確にいうと小田急の新宿駅に外国人の方が2人いらっしゃって、一触即発とまでは言わないものの、どちらもイライラして落ち着かない様子でした。そして、お2人が英語で話されていることに気づきました。
僕はもともとアメリカのロサンゼルス出身で、高校を卒業するまで英語で会話するのが当たり前でした。ですから2人の間に入って、状況を整理してあげたんです」
わっきゃい氏曰く、2人の話を聞くと「新宿駅への行き方を道ゆく人々に尋ねたものの、言葉がうまく伝わらず“たらいまわし”に。そのため、どうしても新宿駅に辿り着くことができない」とのことだったという。
さらに、わっきゃい氏は話すうちに「どうやら2人はJRや小田急などが集結している新宿駅というより、すこし離れたところにある、西武線の新宿駅に行きたいようだ」とも気づいたという。そして、こう続ける。
「でもね、僕はバイリンガルですから(笑)。それに、これも奇跡みたいなことなんですけど、この日、僕は西武新宿方面にある劇場でライブをすることになっていたんです。ですから、西武新宿まで案内するのに“うってつけ”だったんです(笑)。すると、その様子を見ていた小田急の駅員さんから『ありがとう』と書かれたカードを頂いたんです」
とはいえ、怒っているような2人に割って入るとはーー。「怖くはありませんでしたか?」と問うと、わっきゃい氏はこう話した。
「でもね、実は僕、格闘家でもあるんです。空手の全米オープン1位なんです(笑)。もう、この日のために生まれてきたようなものですよ! その上、カードまでもらって……。“君はいいやつ”と正式に認められた気分です!」
「カードを透明のスマホケースにいれて、見せびらかしています(笑)」というわっきゃい氏。そして「思わぬ反響もあった」とし、こう明かす。
「さっき小田急を降りたときに『このカード、Twitter で見ました』と声をかけられたんです。ですから『あのツイート、僕なんです』って伝えておきました(笑)
僕はもともと小田急が大好きで、このカードの存在も知っていました。ですから、『ついに貰ったぞ!』という気持ちでいっぱいです。それに“いいことをした証”が形として残るのって、単純にすごく嬉しいんですよね。
ツイートには『私も持っています!』というリプライが写真付きで、たくさん届きました。みなさん、カードをもらった喜びが忘れられないから送ってくれたのかなと思います」
小田急電鉄は、今日も“いい人たち”に支えられているのかもしれない。