文通費は“非課税の給料”、議員宿舎で密会…「議員特権」のあきれた実態
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■文通費は6年間で7,200万円

 

そして議員特権と言えば、昨年から大きな問題となっている「文書通信交通滞在費」(通称・文通費)。“第二の給料”とも呼ばれる、月額100万円の活動費だ。別のベテラン国会議員C氏は次のように語る。

 

「実際のところ、文通費の月額100万円は“非課税の給料”です。参議院議員の場合は解散がないので歳費と手当とは別に6年間で7,200万円が確実にもらえることに。だから大した活動もしていない議員や、1期で辞めるつもりの議員にとっては、文通費はかなりうれしい特権のはず」

 

経費を削減し、文通費もできるだけ使わない。別口座に全額プールして貯金をしている議員がいてもけっして不思議ではないという。

 

「国民から“おいしすぎる特権だ”と言われても返す言葉もありません。都心でマンションが買えるようなお金をもらっているわけですからね」(C議員)

 

前出のB議員は、文通費に関して、公私の使い分けをしていないことを正直に白状する。

 

「毎月、同じ口座に歳費(給料・103万5,200円)と文通費が振り込まれます。合算された203万5,200円を収入として考えるので、文通費から何にいくら使ったかなど、いちいち把握はしていないのが実情です。基本的に同じ財布から出るお金なので、公私の使い分けをしている議員は少ないでしょう。領収書も必要ないですから」

 

10日、立法府をつかさどる三権の長・細田博之衆議院議長は、国会議員の歳費について「議長でも100万円しかもらっていない」「1人あたり月給で100万円未満であるような手取りの議員を多少増やしたって罰は当たらない」と発言し、猛批判を浴びている。

 

やはり、国会議員を長く務めていると、金銭感覚がマヒしてしまうと言わざるをえない。

 

国民を代表して、民意を行政や財政に反映させるーー。それが国会議員の本分であるからこそ、私たちの血税が数々の議員特権に投入されているはずだ。

 

【厚遇されすぎな「国会議員特権」一覧】

 

〈歳費・手当〉

歳費(給料):月額103万5,200円
手当(ボーナス):年額637万円(2回に分けて支給)

 

〈活動費〉

文書通信交通滞在費:月額100万円(領収書の添付不要、非公開、非課税)
立法事務費:月額65万円(所属会派に支給)
交通費:グリーン車含むJR全線無料 パス、往復航空券(月3回)など
議員会館:永田町の事務所(約100平方メートル)が無料
議員宿舎:港区赤坂の3LDKに約12万5,000円で入居可など

 

〈その他〉

公設秘書の給与:約2,500万円(3人まで雇うことができる)

 

議員の先生方に、職務を全うしているという自負があるのなら、それぞれの使い道を堂々と詳らかにできるのではないだろうか。

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