■試作を重ねて、質感を調整。投稿文や撮影にもこだわりが
続けて担当者は「完成度の高さにこだわっているので、納得いくレベルに仕上げるまでは、毎回苦労します」といい、溶けたアイスのフタ止めフィギュアの制作秘話を明かしてくれた。
「今回のアイスの場合は、パッと見た時に驚いてもらえるよう、アイスのリアルな溶け具合を再現することにこだわりました。2度の試作を通じて、アイスの質感やフタから垂れているアイスの量などを調整しました。
また制作物の完成度がいくら高くても、見せ方が悪いと台無しになってしまうので、理解しやすく、かつ面白いと思っていただけるよう、投稿文や撮影の構図などを最後の最後まで練りあげていきました」
昨年、発売50周年のアニバーサリーイヤーだったカップヌードル。そのタイミングで、具の卵を模した玉を容器にどれほど入れられるかを競う「カップヌードルの玉子入れゲーム」や、Uber Eatsの配達員が使用するカバンのような“謎肉柄”のカバン「ナーゾーニークバッグ」をプレゼントしていた。
今後、溶けたアイスのフタ止めフィギュアなどのグッズをプレゼントする機会はあるのだろうか? すると、担当者はこう述べた。
「投稿のために作った制作物は、キャンペーンで使用することもありますが、基本的には弊社で保管しております。発売50周年記念キャンペーンのように、今後も機会があれば実施したいと思います」
担当者は「コメントは一つひとつ拝見しており、皆さまから熱量の高い反応をいただけると苦労が報われます」とコメント。そして、こう話した。
「アイスの投稿は、テレビ番組でご紹介いただけたこともあり、SNSユーザーではない身近な人からも『見たよ』と声をかけてもらえました。投稿にはポジティブな反応やコメントをたくさんいただいていますので、売り場でどのカップ麺を買うか迷ったときなどに『カップヌードルを買ってみよう』と思っていただく後押しになっていると考えています。
また、『欲しい!』という声をきっかけに商品として発売するケースもあります。例えば『カップヌードル食ってる風Tシャツ』などを発売してきました。グッズ展開の面でも、売上に繋がっています」
ユニークなグッズで新たな魅力を発信するカップヌードル。人気は冷めず、50年経っても“アツアツ”だ。