SNSやネット上で話題沸騰となっている「ヤクルト1000」。「ヤクルト史上最高密度の『乳酸菌 シロタ株』を含んでいます」のキャッチコピーで知られ、ストレス緩和や睡眠の向上が期待できるという商品だ。
だが、あまりの人気ぶりに6月7日までにヤクルトの公式サイトで、「ヤクルト届けてネット」の新規申し込みの一時休止が発表された。同サービスはヤクルトレディが自宅や職場に、送料無料で届けてくれるというもの。
「以前から配達を申し込んでいる人でも、生産が追い付いていないことから品薄の案内が届いているようです。さらには顧客のもとへ配達するヤクルトレディに、直接声をかけて購入しようとする人もいると聞きました。ですが、それでも購入できない場合もあるようです」(食品流通関係者)
いまや入手困難な「ヤクルト1000」だが、その陰ではネット上で転売されているというのだ。ヤクルトの公式サイトは3日に、次のような注意喚起を発表している。
《最近、インターネット販売サイトにて、「Yakult(ヤクルト)1000」が転売されている事例が散見され、なかには、メーカー希望小売価格の数倍もの価格で販売されていることがございます》
《当社乳製品は、冷蔵保存が必要で、商品管理に十分な注意が必要な商品ですので、ヤクルトレディ等の正規ルートでのご購入をおすすめいたします。なお、正規の販売ルート以外で流通したものについては、品質を保証いたしかねます》
では一体、どのような価格で転売されているのだろうか? ヤクルトの公式サイトでは、1本あたりメーカー小売希望価格130円(税別)。1週間続けて飲むことが想定される100ml×7本パックは、910円(税別)と紹介されている。
7日19時現在の状況を確認すると、ネット通販サイト「Amazon」では100ml×7本セットが3100円~3250円の価格帯で出品されている。つまり、1本あたり最大460円で取引がされているということだ。
一方、オークションサイト「メルカリ」では、7本パック×2セットで3111円~5300円での出品も確認できた(販売済みも含む)。また同サイトでは、6本、10本、12本といった本数での出品も。
加えて、賞味期限を掲示して取引している出品者もいれば、していない出品者も確認できるが……。ヤクルトが「冷蔵保存が必要で、商品管理に十分な注意が必要」と呼びかけている商品だが、保存状態など安全管理面における保証はない。
このような金儲け目当てで横行する転売に、Twitter上では怒りの声が上がっている。
《今週のお届けどうだったかなー?と確認に行ったらこんなことに!!…どっかでチラッと見たけど、転売してる人がいるとかなんとか…だとしたら許せん!》
《転売ヤーマジ滅べ!!!ヤクルト1000転売するな!それだけじゃないけれど、欲しい人が正規の値段で買えないっておかしいからね!!》
《ただでさえ貴重なのに、転売屋の適当な管理の下無駄になってるヤクルト1000があるかと思うと怒りで吐き気がしてきちゃうな…》