9月7日、WEBメディア「KAI-YOU」が「東京ディズニーランド&シー『園内での営利活動』禁止に YouTuberの撮影にも影響か」と題する記事を公開。東京ディズニーリゾートが施設内での注意事項を記載するパークガイドを更新し、「次の行為はお断りします」の項目に「営利活動(当社が許可した場合を除きます。)」が追記されたことを報じた。
加えて、「商業目的の撮影等」「ハンディサイズのグリップアタッチメントを除き、一脚・三脚・自分撮りスティック等の補助機材の使用」もNGとなっていることに触れ、YouTuberの活動について《少なくとも活動には影響が出てくるだろう》と示唆した。
報道直後、ネット上で《ディズニー系YouTuberってかなり需要もあったし、かなりきつそう…》《ディズニーランドの紹介YouTuberどうするん?》との声が相次ぎ、施設内で撮影した動画を投稿するYouTuberへの懸念が広がった。
「YouTube上には、施設内やショー、グッズなどを紹介する動画がいくつも投稿されています。なかには、“園内のフードを1万円で食べ切る”や“鬼ごっこ”といった企画も。また、投稿した動画に広告をつけて収益を得ているYouTuberもいます。今回の報道で、上記3項目のNG行為をはじめて知った人も多かったようで、“YouTuberの活動に影響が出るのではないか?”とネット上で波紋が広がってしまったのです」(ITジャーナリスト)
ネット上で瞬く間に広がったYouTuberへの懸念。そこで本誌は、追記された経緯など東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドに問い合わせてみた。
広報部によると、まず、新たに追記された項目は「営利活動(当社が許可した場合を除きます。)」のみ。今年8月31日付で追記されたとのこと。
「商業目的の撮影等」「ハンディサイズのグリップアタッチメントを除き、一脚・三脚・自分撮りスティック等の補助機材の使用」の2項目は、以前からパークガイドに記載されていたという。
そして、“営利活動のNG”が明文化された経緯については、「東京ディズニーリゾートでの営利活動については、当社が許可した場合を除いて、以前からご遠慮いただいております。そのような行為があった場合は個別でお声がけするなどの対応をしていましたが、今般改めてTDRオフィシャルウェブサイトにて告知させていただきました」と回答があった。
次に、「YouTuberによる施設内での撮影はNGとなるのか?」と質問には、「以前から商業目的の撮影や他のお客様のご迷惑となる撮影はご遠慮いただいております。個人でお楽しみいただく分には、これまでどおりご撮影いただけます」とのこと。YouTuberにかかわらず、商業目的の動画投稿などはルール違反に抵触するという。
いっぽうで、Twitter上では《YouTuberの撮影禁止より、TikTok撮影禁止にしてほしい…》《YouTuber撮影より、TikTokのが害悪に思うが》といった声も上がっている。
TikTok目的の撮影についても聞いてみると、「以前から『他のお客様のご迷惑となる撮影』はご遠慮いただいており、他のお客様のご迷惑となる撮影や安全が損なわれる行為がみられた場合は、キャストからお声がけをするようにしております」との回答が。
最後に、ルールに違反した場合の対処について問うと、「他のゲストの迷惑やパーク運営に支障が生じていると判断された場合は、当該行為を止めていただくように要請し、それにも応じていただけない場合は、入園をご遠慮いただく場合や退園をしていただく場合があります」とのことだった。
訪れる人にとっては特別感あふれる“夢の国”。楽しい思い出を残せるよう、ルールを守って気持ちよく過ごしたいものだ。