「死刑のハンコ」発言で辞任の葉梨前法相 岸田政権の支持率低迷中の失言に“党内でかばう人ゼロ”
画像を見る 葉梨氏の発言は、岸田政権にさらなるダメージを与えた(写真:アフロ)

 

■「葉梨さんをかばう人は党内にもういません」

 

ある政治部記者は、葉梨氏について「普段の人柄は穏やか。あのような不要な発言をするとは驚きました」といい、こう続ける。

 

「大臣としての答弁能力も高かったと思います。予算委員会などの委員会では、大臣は官僚が作成した“ペーパー”を見ながら質問に答えるケースが多いのですが、葉梨氏は官僚出身の政治家らしく、手元を見ずに答えていました。それだけ政策や法律への深い理解があるということなのですが……。

 

しかし、今回の発言は生命を軽んじる重大性を帯びています。一報が駆け巡った時点で、『アウトだな』『これは進退に関わる』とこぼす党関係者は少なくありませんでした」

 

自ら辞表を提出した葉梨氏だが、“事実上の更迭”という声も上がっている。ある自民党関係者は葉梨氏に対して「話にならない」と断じ、こう続けた。

 

「党総務会長の遠藤利明さん(72)は、『みんなで岸田政権を支えようといっている時に、肝心の宏池会(岸田派)の中でそういう発言があるということは不愉快な思いです』とはっきり言っています。

 

実際、葉梨さんをかばう人は党内にもういません。現在、岸田政権の支持率は30%台に落ち込み、不支持が60%とも報じられています。そのため先日、経済再生担当相を辞任した山際大志郎さん(54)もそうですが、『支持率がグラついているときになんてことをしてくれたんだ!』という思いです」

 

また現在、寺田稔総務相(64)にも領収書の偽造を巡る政治資金の話が浮上している。

 

「『このままでは来年4月の統一地方選で惨敗する可能性が高いのでは……』と危機感が漂っています。岸田総理にとって、何にしても“辞任ドミノ”は避けなくてはなりません。国民生活を圧迫している物価高に実効力を伴う対策が打てなければ、求心力が低下してしまうでしょう」(前述・自民党関係者)

 

葉梨氏の話は、岸田政権にさらなるダメージを与えたようだ。

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: