■「ツイートされたようなことは一切ない」
その後も、桐貴さんの告発は続いた。「FRIDAY デジタル」で7月18日に配信された記事で、桐貴さんは「お座敷遊びは、性的な動きを『楽しむ』ものが多い」といい、お客とじゃんけんをし、負けたひとがお座敷に横たわり、勝ったひとはその上に馬乗りになって腰を上下させるという仕草をしていたと語っている。
また8月2日にアップされた「文春オンライン」の記事では、桐貴さんは舞妓を辞める際、“置屋のお母さん”から「どうせ辞めても股開いて生きていくしかないやろ」と言われたことなどを回想している。
こうした舞妓業界の告発がが次々と上がることについて、舞妓業界はどう受け止めているのだろうか。そこで、本誌は再び“おおきに財団”に書面で取材を申し込んだ。「告発の反響は」という質問に、担当者は「週刊誌等のマスコミから問い合わせがありました。内容は差し控えさせていただきます」と返答。そして、「告発によって、業界内で変化した点は」「桐貴さんの告発は事実だったのか」という質問にはこう回答した。
「五花街のお茶屋組合の役員が集まり以下の通り情報共有とコンプライアンスの徹底を行いました。
元舞妓を名乗る『Kiyoha@物書き』さんが所属していたとされる花街からは、ツイートされた内容について、現在及び在籍していたとされる時期においても、そのような行為は一切なかったこと、掲載されている写真については事実確認が取れていないこと、の報告がありました。
これまでから、法令順守や悪質な顧客から芸妓舞妓を守る取組を進めておりましたが、改めて、『20歳未満の舞妓については飲酒禁止を徹底すること』『芸妓舞妓の人権を守ること』など、法令順守やコンプライアンスの徹底を確認しました」
桐貴さんの告発ツイートに対して「一切ない」というおおきに財団。6月に取材した際、「花街によって舞妓の状況も異なります。ですから、“事実なのか、そうでないのか”という結果にたどり着くまでに時間もかかるのではと思います」とも述べていたが――。6ヵ月という時間は、伝統文化の“闇”を暴くのに十分といえるだろうか。