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2022年も残すところあとわずか。12月12日、師走の恒例行事である今年の世相を一字で表す「今年の漢字」が、京都・清水寺で発表された。

 

応募総数約22万3000票のなかから、1万804票を獲得した「戦」が1位に選出。主催する「日本漢字能力検定協会」によると、ウクライナ侵攻や北朝鮮によるミサイル発射によって「戦争」を意識した人、円安・物価高など生活の中で起きている身近な影響を意識した人が多かったという。

 

そんななか、岸田文雄首相(65)が同日21時半ごろに自身のTwitterを更新。表明した自身の「今年の漢字」が物議をかもしている。

 

《今年の漢字が発表されましたが、私の今年の漢字は「進」です》と投稿した岸田首相。続けて、《歴史を画するような様々な課題に対して、悪質な献金被害の救済新法や防衛力の抜本強化、新しい資本主義の具体化などを、一つ一つ進めており、また、来年も進めていきます》と意欲を示した。

 

このツイートは13日15時までに1.3万件以上リツイートされている。ところが、1.1万件以上がついたコメント欄には否定的な反応が相次ぎ、大荒れとなっているのだ。

 

《爆速で後退してる》
《検討しかしてないのに「進」は流石に草。進んだのは増税だけなんだよなぁ。》
《岸田総理が進んでいるのではない。日本が後退しているのだ》
《は?税金上げようとしているのに何が「進」だよ。 今年の漢字は「税」じゃ!》

 

それもそのはず。岸田首相は8日、防衛費の増額をめぐって27年度以降に必要な4兆円のうち、1兆円強を増税でまかなうと表明したばかり。全国紙記者は言う。

 

「24年度以降から段階的に増税し、財源は法人税、たばこ税、東日本大震災の復興特別所得税を充てる方針です。しかし、『個人の所得税負担が増加する措置は行わない』と説明した岸田首相ですが、財務省は法人税だけではまかなえないとの見解を示しているそうです。

 

かたや原材料や物流費の高騰、円安の影響によって、食品や電気代の値上げが相次いでいます。JRや私鉄各社でも来春から運賃の値上げに踏み切るなど、国民の生活は苦しくなるばかりです。そうした負担感を理由に、今年の漢字に『戦』を挙げた人もいたといいます。政府からは歳出削減への積極的な取り組みは見受けられませんし、岸田首相は増税ありきで政策を進めようとしているように思えてなりません」

 

報道によると13日の自民党役員会では、防衛費の増税について「今を生きる国民が自らの責任としてその重みを背負って対応すべきもの」と語ったという岸田首相。一方的ともいえる“決断”には、閣僚からも異論が上がっている。

 

高市早苗経済安全保障相(61)は10日、Twitterで岸田首相が増税発言をした政府与党連対策懇談会に呼ばれなかったと明かし、《反論の場も無いのかと、驚きました》とツイート。続くツイートでも、《賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません》と反論した。

 

NHKが12日に発表した世論調査では、岸田内閣を「支持する」と答えた人は36%で、「支持しない」と答えた人は44%と支持率の低下が目立った。国民を逆なでする岸田首相の「進」に対して、SNS上では“退陣”を求める声も上がっている。

 

《早く退陣の検討を加速して下さい》
《来年は退でお願いします。今すぐでも良いです》
《「退」の方で、何卒よろしくお願いいたします。 是非、退陣の検討の方、「進」めてください》

出典元:

WEB女性自身

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