全国に691店舗を展開する国内有数のホテルチェーン「アパホテル」。近年では「アパ社長カレー」が大ヒットするなど、幅広い事業展開を行っている。そんななか、Twitterでは公式サイトの“ある押し問答”が話題に。
発端は、あるインフルエンサーが「アパホテル 東京板橋駅前」のページにある「大浴場について」のQ&Aを取り上げたこと。《体重計はありますか》《大浴場はありますか。利用時間を教えてください》など30項目あまりの質問事項に対して、すべての回答が一貫して《当館は大浴場はありません》だったのだ。
大浴場に関する質問が30項目あまり並び、どの質問に対しても《当館は大浴場はありません》と答える頑なさに、「面白すぎる」とたちまち反響を呼ぶことに。
《軽い気持ちで読んだら過呼吸なる位笑ったwwwwww》
《これは爆笑。アパホテルさんストロングすぎるだろ》
《どんだけ大浴場あるか聞かれたんだよ!!笑》
《な、何でこうなったのか知りたい》
ちなみに「アパホテル 東京板橋駅前」だけでなく、他の店舗でも大浴場のQ&Aで同様の“押し問答”が確認された。なお、公式サイトのホテル検索では、「大浴場あり」と選択してホテルを探すことが可能だ。
いったいなぜ、“押し問答”のような表記なのだろうか? そこで本誌がアパホテルに取材を申し込むと、広報より電話で回答があった(以下、カッコ内は広報担当者)。
「アパホテルの公式サイトのQ&Aにつきまして、より多くのお客様の疑問に回答できることを目的として、同サイト上で使用しているチャットボットの質問をもとに全店共通のフォーマットを作成し、質問と回答をご用意させていただいておりました。そのため、大浴場やレストランがないホテルにおいては、該当の項目で同じ回答が続いたということもございました」
さらに本誌の取材がきっかけで、サイトの表示が変更されたという。
「今回、お問い合わせを頂いた件も参考にさせていただいて、よりお客様の利便性を向上するべく、システムの改修を行いました。本日17時時点で、大浴場がないホテルについては、『大浴場ありますか?』の質問に対して、回答1件が表示されるように変更させていただいております」
取材後、実際にサイトを確認してみると、《大浴場はありますか。利用時間を教えてください》の質問が1つにまとめられていた(24日20時現在)。
なお現在、大浴場は68店舗にあるとのこと。ホスピタリティを感じる迅速かつ丁寧な対応は、人気ホテルたる所以なのだろう。