《短い期間でありましたが、どのような結果になろうとも従いますが、受け入れることは永遠にないと思っていてください》
’22年7月の参院選当選以来、ドバイなどに滞在して帰国せず、国会への欠席を続けた政治家女子48党(旧NHK党)の議員だった“ガーシー”こと東谷義和氏(51)。3月14日の懲罰委員会では同党の浜田聡政調会長(45)がガーシー氏による冒頭のコメントを代読するシーンもあったが、翌15日、参院本会議ではガーシー氏に対し議員資格を失う「除名」という最も重い処分がくだされることに。除名処分は72年ぶりのことで、国会欠席を理由とした除名は初となる。
「ガーシー氏は初登院の日となるはずだった8月3日召集の臨時国会から一度も国会に姿を見せませんでした。事前に参議院に海外渡航届を提出していましたが、参院議院運営委員会の理事会は全会一致で否認。登院しないガーシー氏は参議院を悩ませる存在となり、2月22日の参院選本会議で“議場での陳謝”を科す懲罰が決まったものの、ガーシー氏は陳謝文を読み上げる動画を国会に送るのみで訪問先のトルコから帰国せず、議場での陳謝も拒否したのです。そこで14日の懲罰委員会での除名処分が決定しました」(全国紙記者)
もともと暴露系YouTuberとして有名になったガーシー氏は参院選時、NHKでの政見放送で47パターンのイニシャルトークで裏話を披露。そして“当選した暁には実名での暴露”を公約に掲げていた。さらに当選後の8月12日、当時NHK党の党首だった立花孝志氏(55)は会見で、ガーシー氏の“仕事”について「政治家のスキャンダルを出し、辞任などの成果を出すこと」と説明。ところが公約は守られず、立花氏が期待していた政界を揺るがすような暴露もなかった。
「ガーシー氏が当選直後にしたことは、男女のYouTuber2人のキス動画をInstagramのストーリーで“晒したこと”です。女性のYouTuberは誹謗中傷に悩まされることとなり、突発性難聴を発症し活動休止にまで追い込まれました。
また、9月にはライブ配信サービス『ツイキャス』で男性芸能人2名の実名をあげた上で、ゲイ疑惑があると発言。あくまで疑惑ですが、当人が公言していないセクシュアリティを勝手に明かすことはアウティングといい、精神的に追い詰められる当事者もいます。そのためSNSでは《人として一番やっちゃダメ》といった非難が相次ぎました」(スポーツ紙記者)
また’22年12月28日、ガーシー氏は『Sexy Zoneのマリウスは今スペインにいる』と「ツイキャス」で言ったものの、当時Sexy Zoneの公式Instagramには長野旅行を楽しんでいるマリウス葉(22)含めたメンバー5人の姿がアップされていた。さらにSexy Zoneは同月27日夜と28日昼に長野からインスタライブを行っていたため、《ガーシー、マリウスの件で余計信ぴょう性薄れたね》などとガーシー氏の持つ情報の正確さを疑う声がSNSで上がっていた。