■高市氏への捏造追及も台無しに
小西氏といえば、放送法の政治的公平性の解釈に関する総務省の行政文書をめぐって、高市早苗経済安全保障相(62)に辞職を迫るなど舌鋒鋭く追及したことで注目を集めたばかり。
文書はこれまで位置付けが示されてこなかったが、小西氏が3月2日に「総務省職員から提供を受けた」として資料を公表。高市氏は「全くの捏造文書だ」と反発するも、7日に総務省は行政文書と認定した。
「同文書は2014~15年に安倍内閣が一部の民放番組を問題視し、当時の首相補佐官だった礒崎陽輔氏が総務省に対して放送法の解釈変更を働きかけた発言などを記録。当時総務相だった高市氏の発言や故・安倍晋三元首相との電話会談のやりとりもありました。小西氏の告発によって、不当な政治圧力の疑惑が浮き彫りになったのです」(全国紙記者)
“解釈変更疑惑”の真相を暴くべく尽力した小西氏だが、今回の失言は株を下げることになりそうだ。
「日本語用字用語集の『記者ハンドブック』(共同通信社)によると、『蛮族』は差別用語と指定されています。小西氏の行政文書を追及する姿勢を支持する声もありましたが、今回の発言によって風向きは変わるでしょう。
小西氏はTwitterで発言を撤回したと説明していますが、『サル』『蛮族』『野蛮』と述べたのは事実。憲法審査会の毎週開催に異論を唱えるにしても、政治家によるこうした物言いは政治不信を招きかねません。まして特定のメディア名を挙げて取材拒否としてしまうのは、政治家として公平性に欠けるのではないでしょうか」(前出・全国紙記者)
共同通信によると、30日夕方、小西議員は国会内で会見を開き、一連の発言について「不快な思いをした方にはお詫びしたい」と謝罪したという。
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