社会問題となった回転寿司チェーン「スシロー」での“ペロペロ動画事件”から5カ月が経とうとするなか、大きな展開を見せている。スシローの運営会社「あきんどスシロー」が、問題を起こした少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが明らかになったのだ。
今年1月下旬、金髪の少年が醤油ボトルや未使用の湯呑みを舐め回して元の位置に戻すだけでなく、回転レーン上の寿司に唾液を擦りつける様子を収めた動画がネット上で拡散。
こうした事件は他の回転寿司店でも相次ぎ、“食の安全と安心を脅かす迷惑行為”として社会問題に発展した。同社では防止策の対応に追われるだけでなく、スシローを展開する「フード&ライフカンパニーズ」の株価が一時160億円以上も暴落する大打撃を受けた。
そうした状況に、同社は公式サイト上で《今後も絶対にあってはならないと捉えており、刑事・民事の両面から毅然とした対応を行って参ります》と強い姿勢を見せていた。
6月8日に「損害賠償6700万円」を報じた読売新聞電子版によれば、少年を提訴した同社は「影響は深刻で、この問題を放置できない」と訴状で主張。一方、少年側は5月に請求棄却を求め、「反省の日々を送っている」「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と反論したという。
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