■利用客やテナントからは賛否両論…担当者が明かした複雑な胸中
そうした背景から発案された“逆さ傘”だが、利用客やテナントからは賛否両論だという。
「お客様の反応としては、『ツバメの子育ての様子に癒され、励まされる』という声や『初めてツバメを見て、その流線飛行に驚いた』『いつまでも見守ってほしい』という声もありますが、一方で『糞が自分にかかりそうになった』『急角度かつ高速で飛んできて危ない』『ツバメを排除してほしい』などの声も頂いております。
テナントからも、『店舗の看板に巣が作られて迷惑だった』『糞が落ちたりツバメが飛び交っていたりして、巣が作られた店の一角には商品を並べてもお客様が近づかない』『商品に糞がかかって売り物にならなくなった』とおっしゃる方と、『ツバメは糞が困るけれど、お客様が集まって喜んでくれるから許している。千里中央の活気に繋がったらいいと思う』という方とで意見が分かれています」
そのため、担当者はTwitterでの反響に「運営として、苦肉の策で行ったことが、ここまで評価いただけたことに、ありがたく嬉しい反面、正直に申し上げると、コメントし難い面もあります」と複雑な心境を明かし、こう続ける。
「ツバメの子育ての様子が、『せんちゅうパル』のお客様や今回のように多くの皆様の憩いと励ましになっていることは大変喜ばしいですが、一部は営業支障やお客様への糞の被害、防災設備の問題などもあるのは事実です。今後も、施設管理者としてテナントと施設一体となって、最適なツバメとの関わり方をしていく所存です」
人と動物がともに暮らす「共生社会」の実現に向けて、日々たゆまぬ努力が続けられている。
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