【回答全文掲載】小渕優子議員に聞いた“ドリル事件”の顛末「全くの事実誤認!業者が穴をあけた」
画像を見る 選対委員長の就任会見でも涙ながらに謝罪した小渕議員(写真:時事通信)

 

【1】

貴誌ご質問の件につきましては事実に反します。このことについては、すでに8年前にご説明しているところであり、未だに誤解をしている一部週刊誌があるので、引き続き誤った情報が流布されるようであれば相応の措置も講じなければならないと考えているところです。この機会に貴誌において正確な事実を記事化していただければありがたいと考えております。

 

【2】

あたかも小渕議員の秘書が同サーバーを証拠隠滅のためにドリルで破壊したように一部週刊誌が報じましたが、それは全くの事実誤認です。刑事事件における捜査においても、証拠隠滅工作により証拠の確保に支障を生じたということは確認されていません。また、裁判でも証拠隠滅があったとの認定はありません。

 

【3】

このことについては、平成27年(2015年)10月19日、調査を委託していた第三者委員会が都内で記者会見をして、調査結果を公表しました。その際、調査結果報告書を会見に参加したマスコミに配布し、説明と質疑応答をしました。ご質問のハードディスクの件についても、同報告書の中で「高崎事務所のパソコンのハードディスクの破壊」と独立した項目が設けられ、調査結果が記載されています。

 

【4】

調査結果には大要次の事実が認定されています。すなち、パソコンがサーバーにつながらなかったり、つながっても切れてしまうという不具合があったところ、異音がしたり動作が止まったりしてしまうなどの状況悪化が生じたので、事務所の秘害がパソコン販売業者に連絡したところ、販売業者が同事務所を訪れサーバーの状態を確認し、サーバーを新品に交換した方がよいという結論になり、同事務所のパソコン1台のハードディスクにバックアップをとり、販売業者にサーバーの処分を依頼した。その後、地検からパソコン等の提出を求められたので、「サーバーは壊れたため、業者に引き取ってもらった」旨説明するとともに、販売業者にサーバーを持参してもらったが、すでに同業者によってサーバー内のハードディスクにドリルで穴が開けられた状態だった。そこで、サーバーをそのままの状態で持参し、地検に提出したと認定しています。

 

【5】

その上で、第三者委員会は、「以上のような経緯であり、一部のマスコミにより、小渕議員の秘書が同サーバを証拠隠滅のためにドリルで破壊したように報じられたが、それは全くの事実誤認であり、真実は、不調で使用できなくなったサーバをパソコン販売業者に引き取ってもらったところ、同業者がサーバ内のハードディスクにドリルで穴を開けたものである。高崎事務所の秘書は、その後、バックアップしていたハードディスクを検察官に対し提出しており、捜査には、支障は生じなかったものと認められる。」と結論付けています。

 

この説明は、上記第三者委員会の記者会見だけではなく、第三者委員会の記者会見の翌日に実施した小渕議員の記者会見でも説明しているところです。小渕議員の記者会見は、前日の第三者委員会の記者会見と同様、全国紙、テレビなど数十名のマスコミが参加し、2時間近く質疑が出尽くすまでの記者会見でした。

 

【6】

以上、ご質問の件は、調査報告書を配布した上で説明が済んでいる事柄ですので、正確な記事の掲載をよろしくお願いいたします。

 

9月13日に行われた就任会見では、過去の政治資金問題について、涙ながらに「決して忘れることない傷」と一生背負っていくことを誓った小渕議員だが、これ以上“ドリル優子”の汚名を背負うつもりはないようだ。日本初の女性総理候補との呼び声も高い小渕議員。政治担当記者はこう語る。

 

「夫の瀬戸口克陽氏は『VIVANT』で好調のTBSで、テレビ番組を統括する編成局長を務め、将来の社長候補と目されています。母親でもある小渕さんは、子育てのためか、泊まりの出張を嫌がることがあったと聞きます。近く総選挙があるとささやかれるなか、この重職を務めあげられるのか、初の女性首相への試金石になりそうです」

 

不名誉なあだ名が払拭されるほどの活躍を小渕議員に期待したい。

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