通報を受けJR仙台駅に集まる消防隊員ら(写真:時事通信) 画像を見る

10月9日、JR仙台駅の東北新幹線で薬品が漏れ、異臭や煙が発生する事故が起こった。この事故は9日正午ごろ新幹線の車内で、地質調査会社に勤務する40代の男性のバッグから硫酸と見られる薬品が漏れ、5歳男児を含む4人が怪我、2人が体調不良を訴えたものだ。

 

40代男性は業務用に入手した薬品をペットボトルのような容器で保管し、バッグに入れて持ち歩いていた。事故当時、この容器が破裂し、中身が漏れ出してバッグからは白い煙が上がっていたという。

 

男性は車内で慌てる他の乗客に向けて、「試薬の硫酸なので大丈夫です」と説明をしていたそうだが、X(旧Twitter)上ではこの発言を巡って批判の声があがっている。

 

《そら硫酸なら触らなければ大丈夫だから煙は大丈夫ではあるけど、触ったら火傷するものを一般的には大丈夫とは呼ばないんだよ。新幹線内だから大量の水もないし実際に何人か怪我してるじゃん》
《流石に新幹線で硫酸をこぼして「試薬の硫酸なんで大丈夫」とは言えない。少し触れただけでも危ないので迅速な安全管理と責任が求められますね》
《硫酸が大丈夫か大丈夫じゃないかトーク流れてくるけど、硫酸そのものじゃなくて『密室で知らない男が「硫酸こぼしたけど大丈夫」って言ってる』は全然大丈夫じゃないんだよな その人の目的もその後の動きも本当に硫酸なのかもわかんないじゃん》

 

一方で、男性の発言に理解を示す意見も見られた。

 

《「(サリンやホスゲンやイペリットやVXガスじゃなくて)硫酸なんで大丈夫です」って言いたかったんだろうな…》
《東北新幹線で漏れた薬品の件、「試薬の硫酸だから大丈夫」って感覚がなんとなくわかっちゃうんだよなぁ。一般人からしたら、大丈夫じゃないだろって感じるんだろうけど、硫酸は手についても洗い流せばなんとかなるから大丈夫って思っちゃうんだろうな。とにかく、フッ酸じゃなくて良かったですね》
《理系の研究機関や専門家は所持することもあると思います。硫酸はJR東日本サイトの持ち込めない荷物には該当せず、消防法でも「危険物」には該当しないので、そういった法的な位置付けの意味で男性は「危険な物ではない」と発言したんでしょうね。乗客からしたら「大丈夫じゃないじゃん!」ですが》

 

消防法では60%以下の硫酸は「危険物」から除外されており、JR東日本は硫酸の持ち込みについて、「密閉した容器に入れ、壊れる恐れがないようにすれば、500ml以内は可能」としている。

 

現在、警察によって男性が持ち込んだ薬品の成分の分析が進められているが、どういう薬品であったとしても事故が起きないように取り扱いは慎重であってほしいものだ。

出典元:

WEB女性自身

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