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飛行機の座席でフットレストの利用を勧めるXの投稿が注目を集めている。

 

すでに1800万回近く閲覧されているその投稿は、飛行機の1番前の窓際とその隣の座席の前に、空気で膨らむタイプのフットレストを置き、その上で快適そうに足を伸ばしている写真とともに商品を勧めるという内容。

 

これには《最高ですね》《海外行くなら必須ですね!》などと好意的なコメントも多いが、《足元に荷物を置くのは禁止》《運行会社によっては禁止の筈》などと、安全上の問題や運行会社による利用規制を懸念する声も上がり、賛否を呼ぶこととに。

 

1月2日に羽田空港で起きたJAL516便と海上保安庁機の衝突事故で、燃え盛る旅客機から乗員乗客合わせて379人全員が無事に脱出したことも記憶に新しい。航空会社の安全規定の重要さを改めて思い知らされた事故でもあった。

 

そこで、JALとANAの大手2社におけるフットレストの利用規定を確認した。

 

■JAL、ANAともに使用できる座席は限定的

 

まずJALはホームページ上で、以下の使用条件を満たしている場合に機内で利用できると案内している。

 

《・使用することで機体や設備に損傷を与えたり、その作動の妨げにならないようご利用ください。
・正しい位置でシートベルトを装着のうえご利用ください。
・ほかのお客さまの快適性を妨げないようご注意ください。(前のお客さまのリクライニングを妨げないなど)》

 

また、利用できる座席については、《グッズのご使用により足元をふさぐ場合、原則として、窓側、中央真ん中席でのみご使用が可能です》とのこと。

 

《上記の条件を満たしている場合も、安全上の理由により、離発着時などシートベルトサイン点灯時はご利用いただけない場合や、乗務員の判断によりご使用をお控えいただくようお願いする場合もございます》との但し書きもある。

 

ではANAではどうか。ホームページ上では、使用できる座席についてはJALと同様で、《原則として窓側座席または通路に挟まれたセクションの中央座席でご使用ください》と案内されている。また、ハンモックタイプのフットレストの利用は不可とも書かれている。

 

ANAの広報担当者に利用に制限がある理由について問い合わせたところ、次のような回答があった。

 

「使用規定がある背景としては、第一には安全上の理由がございます(緊急時に脱出の妨げにならない等)。ご利用にあたっては、基本的には機内持ち込み手荷物の要件内でのご使用をいただくことにはなりますが、お客様の安全・快適性などの理由より、利用可能な環境下でも使用をお断りする場合もございます」

 

これらの2社の規定に則ると、話題となったXの投稿者のように、窓際とその隣の座席で並んでフットレストを使用することは不可となるが、同乗者同士であってもダメなのだろうか。

 

「お連れ様同士であった場合でも、使用不可のお座席ではご使用をいただけません。理由としては、同様に緊急時の脱出の妨げになる等の安全上の観点からとなります」(前出の広報担当者)

 

あったら旅が快適になりそうなアイテムであることは間違いないが、安全が第一なのは言うまでもない。持って行ったのに使えなかった! という事態を避けるためにも、利用の前には航空会社の規定を確認したほうがよさそうだ。

出典元:

WEB女性自身

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