止まらぬ円安で「隠れ増税」も!物価高とのダブルパンチで家計負担は年10万円増
画像を見る 外国人の介護士がいなくなる日も近い(写真:共同通信)

 

■インバウンドの増加で享受できなくなること

 

【10】観光地のホテル

需要が増え宿泊料が2倍以上になっても、訪日外国人には「日本は安い」。宿泊料が右肩上がりで、日本人は旅行にも行けない。

 

【11】ビジネスホテル

宿泊料が3倍になったビジネスホテルや、1泊1万円超のカプセルホテルも。「出張手当で泊まれるホテルがない」と嘆く声も。

 

【12】海外旅行

外国パック旅行の料金は’23年比で7割の値上げ(’24年4月、東京都区部の消費者物価指数)。海外旅行はかなわぬ夢になりそう。

 

【13】海外での外食

海外旅行が実現しても、ハワイではラーメン1杯3千円、ハンバーガー1個2千円とか。パックごはんなどを持参して、日本人は“海外で自炊”がトレンドに。

 

【14】各地の名物料理

豊洲の6千980円の海鮮丼が“インバウン丼”と話題。米ドル換算ならチップ込みで約43ドル。高くないようで、さらに高価なプレミアム丼も。日本人には高嶺の花だ。

 

【15】マンション購入

都内のマンションも外国人には「安い買い物」。需要増→価格上昇→それでも売れてさらに高騰。日本人に買えない億ションばかりに。

 

【16】コンビニ

日本に進出する外国企業は、高時給で周辺からの転職を誘う。人材が流出した企業は人手不足、倒産の危機に。近くのコンビニがバタバタ閉店に追い込まれることも。

 

【17】介護などの福祉ケア

外国人労働者は円安の日本で働いてももうからないので、日本に来ない。外国人の労働力に依存する産業は存続すら危うく。特に介護産業など、なくなると地域で暮らせなくなる高齢者が増える。

 

■見えづらいが確実に波及効果のある事象

 

【18】貯蓄の目減り

円安による物価高がお金の価値を低下させ老後資金が目減りする。「投資でもうかる保証はないし金利も上がりません。個人は節約して貯蓄を増やすしかありません」

 

【19】日本企業の価値の減少

企業の時価総額も円安で安くなる。外国人に勤め先が乗っ取られた挙げ句のリストラが現実問題に。

 

【20】増税

円安で物価が上がると消費税が増え、賃上げで所得が上がると所得税や社会保険料も増える。政府には“インフレ増税”がかなう好機だが、国民には物価高と隠れ増税のダブルパンチだ。

 

円安は全方位から家計を苦しめる凶器といえよう。岸田首相に国民の困窮は見えないのだろうか。

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