■料理研究家・リュウジ氏も苦言…ケンタッキーはストロー不要のフタを導入
つまりプラスチックストローに“戻った”という事実はなく、期待していたユーザーにとってはぬか喜びとなってしまったようだ。だがプラスチックストローをめぐっては、導入されて以降、いまも賛否が分かれている。
冒頭の投稿には《自分は紙ストローすきよ》《いや、プラでなくてもいい》と、紙ストローを受け入れる声もあった。だが圧倒的に多かったのは、プラスチックストローを求める声だ。
《紙ストローって飲み物不味くなる》
《飲み物の味を損ねるから紙ストローはマジでやめて欲しい》
《そもそもプラストローが何悪いことしたのよ。プラストロー支持!》
こうした反対意見は著名人からも出ており、今年4月には料理研究家・リュウジ氏(38)が異論を呈したことも注目を集めた。
YouTubeチャンネルにアップされた「料理研究家がマックのハンバーガーを忖度無しレビューしたらヤバかった」と題する動画では、リュウジ氏がハンバーガーだけでなくドリンクを飲む姿も収められていた。
リュウジ氏はストローの素材が変更されていることを知らなかったようで、「紙になってる!」と驚嘆。「地球に優しいねぇ」と感心しつつも、一口飲んで「うわ、ダメだ、これ」と落胆。「この紙ストロー美味くない」「全然美味しくない」と言い、カップに直接口をつけて飲んでいた。
リュウジ氏がXでこのシーンの一部画像を公開すると、1日足らずで4.5万もの「いいね」を記録し、共感する声が相次いだのだった。
「紙ストローに移行されたきっかけは、’22年4月に施行されたプラスチックごみの削減を目指す『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』が成立したことです。小泉進次郎元環境大臣(43)が推進してきたもので、レジ袋が有料化されるなど国民生活に大きな変化をもたらしました。
しかしストローは直接口にする資材とあって、“味が不味くなる”など不快感を示す人が多くいるのも事実。イギリスのマクドナルドでも’18年に紙ストローが導入されましたが、日本と同じような苦情が相次いだと報じられました。プラスチックストローに戻すことを求める署名も立ち上がり、約1年で5万人以上集まったといいます」(社会部記者)
6月5日にはケンタッキーフライドチキンが、ストローなしでドリンクが飲める“直飲みフタ”を導入すると発表。今年の12月末ごろまでに全店導入を目指すという。果たしてマクドナルドも、追随するだろうか?