6月9日、脱北者YouTuberのキム・ヨセフが半年ぶりにYouTubeを更新。更新を休止していた理由を語った。
北朝鮮の咸鏡南道に生まれたキムは、10歳のとき食糧不足で母と姉を亡くすことに。父や弟といった家族とも離別し、23歳になると命懸けで脱北して韓国籍を取得した。28歳になった’13年、日本に語学留学し、大学進学後に就職。そして’20年に「日本人に北朝鮮の真実を伝えたい」との思いで、YouTubeチャンネル「脱北者が語る北朝鮮」を開設した。
そんなキムだが昨年12月3日にアップした動画を最後に、YouTubeチャンネルの更新をストップしていた。キムにとってYouTubeは活動の拠点だ。そのためキムの出自から「何かあったのでは?」と、動画のコメント欄には心配する声が寄せられていた。
《キムさん最近動画アップされないので心配しています 元気かどうかだけでも知りたいです》
《元気にされてますか?》
《最近動画更新されていませんがお元気ですか?》
《何かあったんですか》
すると6月9日、キムはYouTubeに動画をアップ。そこには同じく脱北者である妻の姿もあり、キムは「久しぶりですね。カメラの前で」とコメント。そして、休止していた理由をこう明かした。
「去年の年末から、ちょっと忙しくて。仕事がですね。『週末はちょっと休みたい』というのもあって。で、なかなか動画も撮れなかったし、動画のアップロードもできてなかったので、なんだかんだ半年ぐらい、ちょっと休むことになりました」
そこで2人は近況について話すこととなり、妻は日本語学校に通っていることを明かした。日本語の勉強が楽しいという妻は「日本語学校でいろんな国の人と友達になって、日本語は以前より聞こえるようになって、前はテレビを見て日本語が全然わからなかったので、あまり日本の生活が楽しくなかったですよ。でも今は日本のドラマとかニュースとかが聞こえるようになって、日本の生活が楽しくなった」と語った。
また妻は「週末は2人が散歩が大好きなので、近くの公園に行って散歩したり、写真を撮ったり。料理を作るのが好きなので、SNSで美味しそうな料理を見て、料理を自分で作ったりします」と夫婦生活の様子を伝えた。
さらに妻が作った料理の写真をInstagramにアップしていると話すと、キムは「Instagramは写真だけでもいけるから。動画は編集する時間もかかるし。Instagramは写真とかで普通にアップロードできるから、動画よりInstagramのほうが写真1枚とかで興味ある皆さんと交流ができる」と言い、「興味あればぜひ見てください」と呼びかけた。
キムは「私は普通に会社で仕事をしながら、最近は週末、普通に休みを取って。以前はYouTubeとか撮影する時はずっと仕事して、週末はまた動画の編集とかやったりすると、あんまり休みがなかったんですけど、この休んだ半年ぐらいはずっと週末2人で出かけたり、料理を作って食べたりという時間で、週末らしい週末を送ってました」と述べ、「YouTubeだけではなくて、Instagramにも公開するようにします」と発言。そして、2人は「よろしくお願いします」と頭を下げた。
更新をストップしていたものの、平穏な生活を送っていたキム夫妻。コメント欄には《お二人ともお元気そうで安心しました》《久しぶりに会えて嬉しかったです!元気そうで安心しました!!》《おふたりがお元気で配信復活して嬉しいです》という声が寄せられており、ファンも半年ぶりの元気な姿に安堵したようだ。